サッカーの北中米ワールドカップ(W杯)は現地7月3日(日本時間4日)、決勝トーナメント1回戦で前回優勝のアルゼンチンが初出場カーボベルデに延長戦の末に3-2で競り勝った。スタジアム外では大健闘したガーボベルデサポーターの“正体”に騒然としている。
試合直前、イタリア人ジャーナリストのタンクレディ・パルメリがアルゼンチン戦前に会場外でカーボベルデのサポーターにインタビューをしていた。
イタリアの日刊紙『La Gazzetta dello Sport』の元記者で現在はアメリカのニュース専門放送局『CNN』の特派員としてW杯を現地取材している同氏は、ガーボベルデのバンダナと国旗を肩にかけた男性に声をかけた。「今日は(アルゼンチンに)勝つ自信はあるか?」と尋ねると「ガーボベルデがよい結果を出してくれると信じていますよ。私たちにとってはどんな結果でも満足するが、カーボベルデが引き分けに持ち込み、PK戦で勝つと信じています」と答えた。
続けて「PK戦になったらGKのヴォジーニャが止めてくれるということですか?」と問うと、「そう信じています。そうなることを確信してます。私は彼の父親ですから」と突然の告白。「お父様なんですか!ヴォジーニャの!?」とパルメリ氏は驚きのリアクションを示すと「そうですよ」と男性は素直に認め、次のような会話が広がった。
パルメリ氏「マジで!冗談でしょ!?」
男性「いいえ。私は冗談は言いませんよ。本当のことですよ」
バルメリ氏「なんてこった!ヴォジーニャのことを誇りに思っているのでは?」
男性「もちろんです。カーボベルデ全体が息子を誇りに思ってくれているし、私は誰よりもヴォジーニャを誇りに思っていますよ」
バルメリ氏「(引き分けた)スペイン戦を見た時の気持ちはどうですか?」
男性「怪物だ。それ以外の言葉ないよ。私は神に祈り、お礼を伝えたんだ」
この場面はSNS上で瞬く間に拡散され、「えええ!これ本当なの?!」「すごい偶然...」「ただのおじさんだと思ってインタビューしたらヴォジーニャのお父さんだったの...?」「台本じゃ絶対書けない神回すぎる」「尊い。お父様もすごく嬉しいだろうな」など、日本のサッカーファンも反応していた。
カーボベルデの面積は4033平方キロメートルで、日本の滋賀県程度。人口は60万人にも満たない。W杯には初出場でグループステージでは10年大会優勝のスペイン、古豪ウルグアイに引き分ける善戦を演じ、グループH2位(3戦3分け)で決勝トーナメントに進出。延長戦の末にアルゼンチンに2-3で競り負けたものの、2度のビハインドを追いつく驚異的な粘り強さで優勝候補相手に大熱戦を演じた。
構成●THE DIGEST編集部
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