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「我々は大丈夫」ブラウン放出で注目のセルティックス、キャセールACは楽観的な見解「我々ならうまくやっていけるはずさ」<DUNKSHOOT>

「我々は大丈夫」ブラウン放出で注目のセルティックス、キャセールACは楽観的な見解「我々ならうまくやっていけるはずさ」<DUNKSHOOT>

ボストン・セルティックスは、今夏のFA(フリーエージェント)戦線でセンターのミッチェル・ロビンソン、ベテラン司令塔のマイク・コンリーをロスターへ加えることに成功した。

 さらに、飛躍を遂げたビッグマンのネミーアス・ケイタとも延長契約に合意。昨季イースタン・カンファレンス2位の56勝26敗(勝率68.3%)を記録した強豪は、順調に戦力を強化しているように見えた。

 ところが、現地時間7月1日(日本時間2日)に驚愕のトレードが報じられた。セルティックスは生え抜きのジェイレン・ブラウンをフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ差し出し、ポール・ジョージとドラフト1巡目指名権2本、2巡目指名権2本を獲得することになった。

 トレードが報じられた後、ビル・シモンズはマイケル・ルービン主催の“ホワイト・パーティー”で、シクサーズのオーナー陣の1人が「我々も信じられなかったよ。だってあの対価でジェイレン・ブラウンを獲得できたなんて、信じられるわけがないじゃないか」と漏らしていたと、自身のポッドキャスト番組『The Bill Simmons Podcast』で明かした。

 それもそのはず。昨季ジェイソン・テイタムをシーズンの大部分で欠いたセルティックスで、ブラウンはキャリアベストの平均28.7点、6.9リバウンド、5.1アシスト、1.01スティールと牽引し、MVP投票で6位に入る自己最高の成績を残した。
  2024年の優勝時にはファイナルMVPにも輝き、キャリア10年目の昨季にオールNBA2ndチームに選出され、29歳と年齢的にも全盛時を迎えているリーグ最高級のウイング。そんなスター選手の見返りに獲得したのが、36歳と峠を過ぎたジョージとドラフト指名権というのだから、疑問の声が上がるのも当然だ。

 ブラウンの巨額な契約が残り3シーズンなのに対し、ジョージは2027-28シーズンの契約がプレーヤーオプションのため、財政面では軽くなった。とはいえ、テイタムとブラウン体制で2024年に続く2度目の優勝を狙うと目されていただけに、セルティックスは不可解な動きを見せたと思われても仕方ないだろう。

 そうしたなか、セルティックスのサム・キャセールAC(アシスタントコーチ)が、2日に地元メディア『WBZ News』の取材に応じた。在籍3年目を終えた56歳の元選手は、ブラウンについてこう口にしていた。

「ボストンで、我々はジェイレン・ブラウンとともに優勝を成し遂げた。ジェイレンはこの街のために全力を尽くしてくれた。彼がいなくなるのは寂しいけど、これがNBAの世界なんだ。

 かつてウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)でさえ、シーズン平均50点を記録した後にトレードされたことがあるのだから、この世界ではそういったことが起こり得るんだ。このリーグでトレードはつきものだ。ジェイレンの今後の活躍を心から願っている。彼は素晴らしいバスケットボール選手で、人としても最高だよ」 シクサーズは昨季のプレーオフ1回戦で敗れた相手だけに、セルティックスファンからすれば信じられないトレードだろう。来季、ブラウンがTDガーデンへ凱旋する日は、大きな注目を集めることは間違いない。

 一方、セルティックスが獲得したジョージは、キャリア16年目を終えた36歳。攻守両面で計算できるベテランウイングではあるものの、シクサーズ加入後はヒザのケガやリーグの薬物規定違反のため25試合の出場停止処分を受けるなど、期待に応えられていない。

 直近2シーズンは計78試合の出場で平均16.7点、5.3リバウンド、4.0アシスト、1.76スティールにとどまっていて、テイタムと“2枚看板”を張るには物足りなさが残る。

 もっとも、キャセールACがジョージへプレッシャーを与えることはなかった。

「いいヤツだし、全力でプレーする選手だ。我々のプレースタイルさえ理解すれば、彼はここでうまくやれるはずだ。彼がここで、ジェイレン・ブラウンになろうとする必要はない。ポール・ジョージでありさえすればいい。我々が彼に求めているのはそれだけさ」
  ブラウンを放出したことで、セルティックスはこれまでよりも明確にテイタムが中心のチームとなる。デリック・ホワイトやペイトン・プリチャード、ケイタ、サム・ハウザー、ロビンソン、さらにはジョージがサポートして王座奪還を目指す。

「我々は大丈夫。そう、うまくいくさ。何とかしてみせる。勝負はバスケットボールのコート上で決まるものだからね。我々ならうまくやっていけるはずさ」

 楽観的な見解を示したキャセールAC。ブラウンの移籍によって、セルティックスは攻守両面で苦戦するかもしれないが、勝負は蓋を開けてみなければわからない。ベテランのジョージが若手のメンター役として成長を促し、自身もチームの戦術に噛み合うのであれば、予想外の結果を残す可能性もあるだけに注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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