
この画像はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえたもので、銀河団MACS J0553.4-3342が映っています。MACS J0553.4-3342は、はと座の方向、44億光年の距離にあります。
MACS J0553.4-3342は、質量がほぼ等しい二つの銀河団で構成されています。それら二つの銀河団は、何度も接近を繰り返しながら最終的には合体します。
画像中央付近に、ほかよりも明るい大きな楕円銀河が二つ映っています。その二つの楕円銀河は、それぞれの銀河団の中心的な銀河です。そのほかの多数の小さな銀河は、重力によってどちらかの銀河団に束縛されていますが、最終的には一つの銀河団を構成する銀河となります。画像にはMACS J0553.4-3342とは関係のない、手前側にある渦巻銀河なども映っています。明るく輝く星は、私たちの天の川銀河にある星です。
「重力レンズ」が遠方銀河の像を引き延ばす
画像には長細く伸びたような銀河の像が映っています。それらはMACS J0553.4-3342の重力によって、遠方にある銀河の像がゆがんだり引き伸ばされたりしたものです。そのような現象は、重力がレンズのような役割をすることから「重力レンズ」と呼ばれます。

こちらは中央左の明るい楕円銀河周辺のクローズアップです。画像左側で、三つの明るい点がつながっているように見えています。それは一つの遠方銀河の像が三つに分かれて見えているものです。
画像はウェッブ望遠鏡のNIRCam(近赤外線カメラ)で撮影されました。ウェッブ望遠鏡のウェブページでは毎月、「Picture of the Month(今月の1枚)」の画像を公開しています。今回紹介した画像は2026年7月3日にPicture of the Monthとして掲載されたものです。
(参考)
「ウェッブ望遠鏡Picture of the Month」関連記事一覧
「銀河団」関連記事一覧
「重力レンズ」関連記事一覧
Image Credit: ESA/Webb, NASA & CSA, S. Fujimoto
(参照)ESA/Webb

