真の沖縄そばとは何か?
ここでいう真の沖縄そばとは、「原生の沖縄そば」のことを示す。
いにしえより存在する沖縄そばそのもののこと。
かつて沖縄県に広まった当時の沖縄そば。
昔から何ひとつ変わらない沖縄そば。
そんな沖縄そばが食べられる極めて希少な大衆食堂がある。
「いろは食堂」(沖縄県南城市知念字知念936)だ。
いろは食堂は、おかみさんがワンオペの小さな大衆食堂。
観光客向けというよりは、地域住民が多く訪れる感じ。
駐車場は狭くて少ないので、クルマで行くときは気をつけたい。
というか、地域住民以外はクルマでしか行けない。
那覇中心部からクルマで行くと約40分、バスだと約2時間。
店内に入ると、狭いながらも清潔で居心地が良い小上がり席のある内装だった。
店内には、女将さんがひとり。
仕入れも、接客も、調理も、女将さんがやっている。
メニュー表には生姜焼き、レバニラ、カツ丼などもあり、地域住民が多く訪れていることがわかる。
もちろん、沖縄そばもある。
極めて希少な魚汁もあり、それも食べることになるのだが、それはまた別の話。
女将によると、やはりここの沖縄そば、昔の味そのものだという。
沖縄県内に無数に沖縄そばの店が存在する。
しかしながら、昔の味そのものが食べられる店は少ない。
そして「昔の味を意識して作り続けている店」はもっと少ないはず。
ということで、ここではピュアな沖縄そばを食べようと思ったのだが……。
メニューにあった「ゆし豆腐そば」が気になってしまった。
原生の沖縄そばの汁をたっぷりと吸ったゆし豆腐、絶対うまいに違いない。
そんな欲求に我慢できず、ゆし豆腐そばを注文した。
目の前にやってきた、ゆし豆腐そばの美しきことよ。
ほろほろに砕けて汁と一体化したゆし豆腐。
艶やかな紅生姜、香り豊かな刻み小ネギ、プルプルのかまぼこ。
そして白みそのように白濁した豚骨カツオ汁と、そこに沈む麺。
目視だけで心を魅了する、ゆし豆腐そば。
ゆし豆腐をレンゲですくい、汁とともにずずーっと、すすり食べる。
うまい、うますぎる。
最高の沖縄そばだった。奇抜さや新しさではなく、始祖ともいえる「原生の沖縄そば」が食べたくて、探しまくり、行ってきましたよ「いろは食堂」(南城市知念)に。那覇からクルマで40分くらい。ワンオペの女将さんによると、ここの沖縄そばは「何ひとつ変わらない昔の味」だという。期待が高まる!!… pic.twitter.com/6ynH65zkEC— クドウ秘境メシ (@kudo_pon) July 4, 2026
豚骨の旨味濃厚、それを後押しする引き立て役のかつお出汁。
このスープバランス、あまりにも黄金比率すぎる。
そんなスープに纏(まと)った麺は適度な硬さで食感を楽しませつつ、旨味を放つ。
永遠に食べ続けたくなる。
たまらない、あまりにも、たまらない。
これ、世界に通じる味。
ゆし豆腐そばだが、沖縄そばだが、ラーメンにも、うどんにも、いや、フランス料理でもイケる。
これが沖縄そばの原生の味か。
凄まじい体験をしてしまった。
ちなみに麺は与那原の製麺所のものらしい。
うまい、うますぎる。
あまりにも感動しながら食べていたせいだろうか。
食後に女将さんから島バナナもらった。
ごちそうさまでした。
<お店の情報>
店名: いろは食堂
住所: 沖縄県南城市知念字知念936
時間: 11:30~14:30
(執筆者: クドウ秘境メシ)
