テニス四大大会「ウインブルドン」は大会7日目の現地7月5日に女子シングルス4回戦が行なわれ、第14シードで元世界ランキング1位の大坂なおみ(28歳/現14位)と、第1シードで現1位のアリーナ・サバレンカ(28歳/ベラルーシ)による“新旧女王対決”がセンターコートで実現。大坂が6-2、7-6(2)で勝利し、初のベスト8進出を決めた。
両者は過去4度の対戦経験があり、大坂の1勝3敗。初対決となった2018年の全米オープン4回戦では大坂が勝利したが、今年3月の「BNPパリバ・オープン」(ハードコート/WTA1000)4回戦と4月の「マドリード・オープン」(クレー/WTA1000)4回戦、先の「全仏オープン」(クレー/四大大会)4回戦ではいずれもサバレンカが勝利している。
今季4度目の対決となった今回は大坂が序盤から主導権を握った。粘り強くラリーを続けながら相手に無理をさせ、第3ゲームで先にブレークを獲得。大坂は勢いに乗って第5ゲームもブレークし、残りのサービスゲームをキープして第1セットを先取した。
第2セットも大坂は安定したプレーを披露。第5ゲームではブレークチャンスを迎えたが、ここはサバレンカの踏ん張りに阻まれ、以降も競った展開となる。それでもタイブレークでは大坂が深いショットで相手を押し込み、一気に6ポイントを連取。マッチポイントも1回で取り切り、1時間28分で試合を決めた。
試合後、大坂は「本当に楽しい試合でした。たとえ負けていたとしても『素晴らしい試合だった』と言っていたと思います」と振り返り、満面の笑みを浮かべながら次のように語った。
「この試合の前まで、彼女(サバレンカ)には3連敗していて、それが本当に悔しかった。その流れを変えたいと思っていた中で、また対戦できるチャンスを得られたことがうれしかったです。センターコートで勝ったのは今回が初めてなのですが、こんなにもコート上で楽しいと感じたのは本当に久々のことです」
一方、四大大会5勝目並びにウインブルドン初優勝を逃したサバレンカは、試合後の会見でこうコメントしている。
「正直、力負けしたというのは不思議な感覚ですが、今日は自分のレベルが本当に低かった一方で、彼女(大坂)は最高の状態にあったと思います。次に対戦する時は、準備の仕方や試合へのアプローチを少し変える必要があるのかもしれません。今はとにかく思い切り酔っ払って、テニスのことも全部忘れて、それからまたもっと良い状態になれるように頑張りたいです」
大坂は初の4強入りを懸け、現地7日に予定されている準々決勝で第10シードの29歳カロリーナ・ムチョバ(チェコ/現9位)と対戦する。両者は過去3勝3敗と全くの互角だが、直近である先々週の「バート・ホンブルク・オープン」(芝/WTA500)決勝では大坂が第2セット途中で棄権。約2週間ぶりの再戦で、大坂のリベンジなるか、注目だ。
文●中村光佑
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