
安田章大が企画から参加し、のんとW主演を務める映画「平行と垂直」が、8月28日(金)に公開される。公開に先立ち、場面写真が解禁となった。
■自閉スペクトラム症の兄と妹がお互いのこれからとこれまでに向き合う
本作は、自閉スペクトラム症の兄の大貴(安田)と、兄を幼い頃から支えてきた妹の希(のん)の兄妹が、希の結婚話をきっかけに、お互いのこれからとこれまでに向き合うことになるヒューマンドラマ。
兄妹は幼い頃に母親を亡くし、ネグレクト気味の父親から距離を置き、二人で懸命に生きてきた。大貴はほとんど会話をせず表情もあまり変わらないように見える。グループホームから自立を目指して、一人暮らしを始めた大貴は独自の規則を持っている。全てを平行と垂直に並べるほど几帳面でこだわりが強く、机に並ぶ食器も丁寧に揃える。週に一度の希との食事の時間は決まって19時。1分でも過ぎると落ち着かなくなる。カウンセラーの仕事をしている希は恋人からプロポーズを受け、一抹の不安を抱えながら兄と共に、婚約者の両親に会いに東京へ行くことになる。
本企画は、安田が劇団ふくふくやを主宰し俳優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受けて、旧知の佐藤現プロデューサーに「これを映画化できないだろうか?」と持ち込んだことから始まった。そして、企画に共鳴した小林聖太郎監督も加わり、自閉スペクトラム症(ASD)の専門家に監修を受け、約2年をかけて脚本を練り企画の実現にこぎつけた作品となる。
■人生の転機を迎えた大貴(安田章大)と希(のん)の“これから”を物語るカット公開
公開されたのは、障がいのある兄・大貴と、結婚を控える妹・希が穏やかな表情で並んで歩く姿をはじめ、長年支え合いながら生きてきた兄妹の日常と、人生の転機を迎えたふたりの“これから”を物語るカット。
周囲のサポートを受けながら自立した生活を送り、清掃の仕事に励む大貴。職場の先輩(芦川誠)や近所の5歳の少女・紗奈(河野咲良)と一緒にベンチで休憩する場面では、いつものように四角いおにぎりを食べる大貴と、勝手に隣へ座っておにぎりを奪う紗奈の姿が切り取られ、地域の人々とのつながりの中で築かれてきた穏やかな日常が収められている。
一方、カウンセラーとして働く希の隣には、結婚を控える恋人・雅也(伊島空)の姿がある。結婚という人生の岐路に立つ希だが、これまでの兄・大貴との暮らし、そしてこれからの人生との間で揺れ動く複雑な心境が垣間見える。さらに、雅也の両親との顔合わせの席で感情をあらわにする大貴と、その様子を心配そうに見つめる希を捉えた緊迫感あふれるカットも公開された。


