北中米ワールドカップ(W杯)をベスト32で終えたサッカーの日本代表は、7月2日に帰国。同日に会見を行なった森保一監督の去就は、発表されなかった。
そんななか、サムライブルーの指揮官に“立候補”したのが、アジア人初のW杯3大会連続ゴールを達成し、今大会の日本戦での解説が話題になった本田圭佑(FCジュロン)だ。自身のXに「森保さんに1年契約の継続オファーをしてるというニュースを見たけど、そんな次の監督候補が見当たらずの繋ぎのオファーなら、僕を1年試してみてください」と綴った。
ただ本田は、日本代表やJリーグで監督を務めるために義務付けられているJFA Proライセンス(旧称:JFA 公認S級コーチライセンス)は未取得。その理由に、制度導入時と現状の違いを挙げ、コーチライセンスが購入可能になる希望を持っている意見を提示してきた。
7月5日には、改めて自身の考えをXに綴った。「サッカーのプロコーチングライセンスは、必須ではなく『MBA』のような位置付けにすべきだと考えています。MBAを持っている経営者もいれば、持っていない優秀な経営者もいます。MBAは学ぶ価値のある資格ですが、『MBAがなければ社長になれません』というルールはありません」と切り出し、「一方、現在のサッカー界では、コーチングライセンスがなければトップレベルの監督になることができません。これは『MBAがなければ経営者になれません』と言っているのと本質的には同じです」と主張する。
そして「この話をすると、『運転免許や医師免許と同じだ』という反論をよく受けます。でも、それは全く違います」とし、そう理解している理由を、以下のように説明した。
「運転免許や医師免許は、人の命や公共の安全を守るための国家資格です。一方で、プロサッカーはエンターテインメントです。もちろん選手の安全や育成は重要です。しかし、プロサッカーの本質は、多くの人に夢や感動を届けることです。勝利を目指す優秀な監督がいることも、その価値の一部です」
さらに「僕はライセンス制度そのものを否定しているわけではありません。学びたい人が学び、価値を高める仕組みとして存在することには賛成です」としながらも、「ただ、『ライセンスがない』という理由だけで、挑戦する機会そのものを奪う制度は、サッカー界にとって本当にプラスなのか。僕は、もう一度考えるべき時期に来ていると思います」と、改めて現行制度に再考を求めた。
サッカー選手と同時に経営者も務めてきた本田が、スポーツ以外の観点も活かし、約600文字で私見を伝えた。
構成●THE DIGEST編集部
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