
「日本戦のマジックは何だったのか」ブラジルを衝撃敗退に追い込んだ名将アンチェロッティの“とんでもない愚策”【W杯】
[北中米W杯ラウンド16]ブラジル 1-2 ノルウェー/7月5日/ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム
「日本戦で見せたマジックは何だったのか」
首を傾げざるを得ない、名将カルロ・アンチェロッティの迷采配だった。
現地7月5日に開催された北中米ワールドカップのラウンド16で、ラウンド32で日本代表を破って勝ち上がってきたブラジル代表がノルウェー代表と対戦。1-2で敗れ、まさかの早期敗退となった。
スコアレスで迎えた79分に敵の主砲アーリング・ハーランドのヘディング弾で先制を許すと、90分にもその相手エースに強烈なミドルシュートを叩き込まれて失点。終了間際にネイマールのPKで1点を返すも、焼け石に水だった。
この日のブラジルは、信じられないほど消極的だった。ノルウェーにボールをもたせてカウンター狙うプランだったのだろうが、完全に引いて守る、いわば弱者のサッカーに終始。ポゼッション率はなんと34%だった。ボールを持ちたいブラジルの選手たちに、指揮官の母国であるイタリアのようなサッカーを押し付けても、うまくいくわけがない。
結局、最後まで引きまくっていたのが仇となり、ハーランドにゴールをこじ開けられてしまった。
日本戦では、先制されて迎えたハーフタイムにアンチェロッティ監督が戦術を修正し、ヴィニシウス・ジュニオールを左に張らせることで幅を取り、クロスを次々に送り込んで、日本が苦手とする空中戦勝負を挑み、それが見事に同点ゴールに繋がった。
だが、この試合では、後半のペースは上がらず、67分にはガブリエウ・マルチネッリに代えて、なんとネイマールを投入。以前のキレを失った34歳の10番はPK以外で見せ場を作れなかった。
とんでもない“愚策”で敗れたブラジル。アンチェロッティは試合後の会見に出席せず、何も語らずに大会を去った。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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