
【国内100台の超希少車を試乗】即完売のGRヤリス「モリゾウRR」とWRC特別車の圧倒的スペックを徹底レポートの画像一覧
夏のドライブやモータースポーツ観戦が盛り上がりを見せる今の季節。硬派なスポーツモデルを繰り出し、我々を熱くさせてくれるのがトヨタの「GR」ブランドだ。なかでも市販車らしからぬポテンシャルの高さで人気を集める「GRヤリス」に、国内各100台という超限定モデルが登場。「モリゾウRR」と「オジエ仕様」という、すでに抽選販売が終了し幸運なオーナーしか握れない希少なステアリングを、自動車ライターがいち早く体験。幻のモデルが放つ圧倒的な走りの違いを徹底レポートする。
幻の国内100台限定車!特別な名を冠した「GRヤリス MORIZO RR」
MORIZO RRはその名の通り、GRのマスタードライバーでもあるモリゾウ、つまり豊田章男会長に由来するもの。2025年にモリゾウが参戦したニュル24時間耐久レースからのフィードバックによって仕上げられていたスペシャルモデルで、日本では100台の限定となる。
カーボン製エアロを採用!他を圧倒する大迫力のエクステリア
専用エアロを大量にまとい、さらに精悍さを増している。グリルからのぞくインタークーラーなど、ワクワク感いっぱいだ。ボディカラーはグラベルカーキのみ。
エアロの多くはカーボン製が奢られる。とくに可変式リアスポイラーは複雑な形状をしていることもあって、1日に作れるのはたったふたつとのこと。限定車ならではの贅沢な装備だ。
リア下部については大きな変更はないが、2本出しのマフラーやアンダーエアロなどが精悍さを引き立てている。
GRロゴ入りイエローキャリパーが前後ともに採用され、足元を引き締める。ホイールは18インチで、BBS製鍛造となる。インセットは45mmでツライチに近い状態だ。
幸運な当選者が見る景色!モリゾウのこだわりが詰まったインテリア
シフトノブとステアリングはMORIZO RR専用でウルトラスエードとなる。イエローステッチも効いている。センター部分のスイッチ類はステアリングを回したときに邪魔にならない位置に改良された。

走行モードはベースモデルと同じだが、グラベルが「MORIZO」に変更されている。前後トルク配分50対50で、モリゾウがニュルで気に入ったことでこの名称になった。
シリアルナンバー入りのプレートが助手席前に付く。日本国内100台、海外100台の合計200台限定となる。
超希少なハイパフォーマンスモデルをドライブ!ニュル仕込みの走りを体感
見た目から想像するように、かなり硬派な乗り味ではある。ただし、懐は深くて、足まわりは硬めながら、ストロークに余裕があって乗り心地もいい。コーナーでは気持ちよく曲がるのも特筆すべき点で、立ち上がりは4輪が路面を強烈にかく。電動パワステの制御を煮詰めたというだけあって、切った分だけ曲がる感があって楽しい。
「トヨタ GRヤリス モリゾウRR」スペック

WRC王者の名を冠した「Sébastien Ogier 9x World Champion Edition」
MORIZO RRとともに用意されていたのが“Sébastien Ogier 9x World Champion Edition”。なにやら長いモデル名だが、2025年シーズンのWRCでセバスチャン・オジエが歴代最多に並ぶ9度目のチャンピオンに輝いたことを記念した特別仕様車だ。
ブラック×トリコロール!オジエ選手のルーツを感じさせるディテール
オジエ選手はフランス出身ということで、グリルにはトリコロールがあしらわれている。ボディカラーのグラビティブラックはマット塗装の新色。2025年のGRモータースポーツ活動において象徴的なカラーとなる。
ルーフはカーボン調のフィルムが貼られ、精悍さをアップさせている。走りへの期待感がくすぐられるディテールだ。
左右リヤフェンダーの前部には大きなGRデカール。マット塗装とのマッチングもいい。また、ドアにはGAZOOレーシングのデカールも付く。
MORIZO RRと比べるとおとなしめながら、存在ははっきりと主張する可変式のリアスポイラー。WRCらしさを演出する。
GRヤリスで人気の装備、縦引きのサイドブレーキ表皮は握り心地のいい本革となる。シフトノブは合皮ながら、程よい滑りで操作性がいい。
サーキットを想定した足回りと、共同開発された専用4WDシステムの走り
前後キャリパーは鮮やかなブルーで、GRのロゴが入る。ディスクは前後ともにスリット入りだ。ホイールはこちらもBBS製の18インチ鍛造で、マットブラック塗装となる。
MORIZO RRと同じく、国内100台、海外100台のみの限定。サイン入りシリアルプレートが助手席前に付く。
ステアリング表皮はスエードなどではないが、ステッチがトリコロールになっている点に注目。遊び心も感じられるポイントだ。
サーキット走行も想定したポテンザのフラッグシップタイヤでもある「レース」。さらにGRヤリス向けにチューニングが施されているとのこと。
走りにおける最大の特徴はオジエ共同開発の4WDシステムで、トラックモードに変えてSEB.モードを用意。前40:後60というトルク配分で、より曲がるセッテイングとなっている。実際走ってみても、気持ちよく、アクセルを踏みながらコーナーを楽しむことができた。
トヨタ GRヤリス“Sébastien Ogier 9x World Champion Edition” 全長×全幅×全高:3,995×1,805×1,455mm ホイールベース:2,560mm 車両重量:1,290kg エンジン:直列3気筒DOHCターボ 総排気量:1,618cc 最高出力:224kW(304PS)/6,500rpm 最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/3,250〜4,600rpm トランスミッション:6速MT 駆動方式:4WD WLTCモード燃費:−km/L メーカー希望小売価格(税込):¥8,450,000※抽選販売終了 GRヤリス公式サイト
どちらも限定200台のスペシャルモデルだが、その味付けはそれぞれ異なる。見た目は派手目で装備中心に手が加えられたMORIZO RRか、おとなしめながら4WDシステムにも手が入ったオジエモデルか。悩ましいところだが、両モデルとも瞬間完売。残念ながら購入はかなわないが、ワクワクさせてくれるGRの最新モデルにこれからも注目だ!
取材・文・撮影/近藤暁史
