ツアー会場を彩るアイテムの一つに、高級時計メーカーの時計がある。ティーイングエリア後方や練習場などに時間を知らせるための大きな時計が置かれているのだが、オメガ、HUBLOT(ウブロ)、AP(オーディマ・ピゲ)などもあるが、やはり一番知名度が高いのがロレックスだ。
世界一といわれる所以?ロレックスが会場に用意したもの

ロレックスに関しては説明の必要はないと思うが、スイス発の世界最大手老舗高級時計メーカーである。ゴルフだけでなく、テニスやモータースポーツなどに数多くのスポーツシーンにスポンサーしており、存在感は群を抜いている。
時計に詳しくない人でも“ロレックスなら知っている”というほど知名度は高い。そして、今年の全米オープンの会場でもロレックスが公式時計を提供していた。

メディアセンターの正面にあるリーダーボードの横には、6つの時計があった。世界各地の時間を知らせているのだが、試合会場のあるニューヨークの他、シカゴ、東京、ロンドン、そしてロレックス発祥の地スイス・ジュネーブ。

そして面白いのは、アメリカ西海岸時間の場所がロスやサンフランシスコという有名都市ではなく、来年の全米オープンの会場となる「ペブルビーチ」となっていたことだ。

1番ティーの横には、USGAの担当者がスタートの選手紹介アナウンスを行う。そのデスクには、組み合わせのリストや選手用のスコアカードが置かれている。デジタル時計もある横に、丸いロレックス製の置き時計がさらに置かれているが面白い。

その置き時計を興味深く眺めてると、担当者が「持ち上げてみていいよ」と促してくれた。持ってみると、見た目の大きさに反してずっしりと重い。その重さが高級感を醸し出す。

「この時計、値段は2万8000ドルです」為替レートの影響ももあるが、現在のレートでは約400万円!高級車1台がテーブルのうえに置かれているようなもの。もちろん、このロレックスの置き時計は“時間を伝えること”だけ。多分、テレビ中継にも映っていなかったかもしれない。

ロレックスという世界一のブランドは、このようなところから生み出されているのかもしれない、と感心させられた。
フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

