ロサンゼルス・ドジャースのエリエセル・アルフォンゾJr.が現地7月5日(日本時間6日)、本拠地でのサンディエゴ・パドレス戦でメジャーリーグデビューを果たした。
前日にメジャー初昇格を遂げた26歳の捕手にとって、本来であれば祝福に包まれるはずの一日だった。しかし、その舞台裏では、あまりにも過酷な現実に直面していた。
現地メディア『Dodgers Nation』によると、アルフォンゾJr.はパドレス戦の開始数時間前、自身の継母パトリシアさんと妹エリアナさんが、6月24日にベネズエラを襲った2度の壊滅的な地震で亡くなったという悲報を受け取っていたという。
この過酷な状況は試合前から大きく報じられ、アルフォンゾJr.が3回に初打席へ向かうと、スタジアムのファンは温かい拍手で迎えた。スポーツメディア『The Athletic』のケイティ・ウー記者は、試合後のアルフォンゾJr.が「妹と継母に敬意を表すためにプレーした。この苦しい状況でもベストを尽くしたかった。勝てなかったのは残念だが、前に進み続けなければならない」と語ったと伝えている。
さらにアルフォンゾJr.は、自身を支えてきた家族への思いも明かした。試合前には元メジャーリーガーでもある父や兄と話をした一方で、妹がメジャーデビューを見届けられなかったことへの無念さを吐露した。
アルフォンゾJr.は「3週間前、妹は『素晴らしい夢を見たけれど、その夢が現実になるまでは話さない』と言っていた。きっとこの日のことだったのだと思う」と回想。「妹にメジャーでプレーする姿を見てもらいたかった。でも今は神のもとから私を見守り、これからも支えてくれると信じている」と、亡き家族への強い想いを口にした。
突然の悲劇を乗り越えて踏み出した第一歩は、アルフォンゾJr.にとってメジャーでの新たなキャリアの原点として記憶される一日となった。
構成●THE DIGEST編集部
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