ボストン・セルティックスのジェイレン・ブラウンは、現地時間7月1日(日本時間7月2日)に電撃トレードでフィラデルフィア・セブンティシクサーズに放出された。ジェイソン・テイタムと並ぶ生え抜きの中核を手放す決断は大きな驚きを呼んだが、球団OBのケンドリック・パーキンスはフロントのこの動きを糾弾している。
昨季のブラウンはチームの第1オプションとして、キャリアベストの平均28.7点を叩き出し、オールスターとオールNBA2ndチームに選出。主力の放出や相棒テイタムの故障離脱で苦戦が予想されたチームを、イースタン・カンファレンス2位の56勝26敗の好成績に導き、MVP投票では6位に入った。
しかし今オフ、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス→マイアミ・ヒート)の交換相手として名前が浮上。最終的トレードは成立しなかったものの、ポール・ジョージと複数のドラフト指名権との交換で、シクサーズ行きが電撃決定した。
2003~11年にセルティックスに在籍し、2008年にはリーグ優勝も経験しているパーキンスは『ESPN』の番組『First Take『』で、「NBA史上、最も愚かなトレードのひとつだ」と厳しく糾弾した。
「今は亡き偉大なトム・ハインソーン、ビル・ラッセル、ジョジョ・ホワイトたちが、草葉の陰でひっくり返っているに違いない。ブラッド・スティーブンス(ゼネラルマネージャー)のレガシーは完全に傷ついた。ヘッドコーチ時代から組織の運営に携わってきた今日までの彼のすべての功績は台無しだ。彼はこれから先、永遠にこの失態によって記憶されることになるだろう」
パーキンスは「このトレードにはビジネスの論理など欠片もない」と一蹴し、「リーグのトップ10に入る選手であり、攻守両面で最高峰のプレーヤーの1人であるブラウンを放出して、代わりにポール・ジョージを獲得するなんて。しかも、あろうことか同地区のライバル(シクサーズ)にトレードしたんだ」と問題点を指摘した。
「完全に感情に流された決断だ。ヤニス・アデトクンボの獲得に失敗したことで、彼はブラウンに対してどう向き合えばいいかわからなくなったんだろう。スティーブンスがブラウンと落ち着いて話し合うことさえできなかったんだ。
ある時点から、嫌な噂が聞こえてくるようになった。組織がブラウンのライブ配信に不満を募らせているといったような話だ。現役選手がポッドキャストやライブ配信をすることについて、俺がどう思っているかは皆も知っての通りだ。だが、コートに立てばブラウンは信頼できる男だ。彼は毎晩試合に出場し、攻守においてエリートレベルのパフォーマンスを見せていた」
さらにパーキンスは、「セルティックスファンは激怒している」と語る。
「なぜクリーブランド(キャバリアーズ)に電話しなかったんだ?クリーブランドには、エバン・モーブリーやドノバン・ミッチェルといった、もっと筋の通った駒があったはずだ。それなのにポール・ジョージだと?
彼が安定して活躍し、信頼できたのは、俺がまだ痩せていた頃、もう7、8年も前の話だ。ポール・ジョージは信頼できない。それから最後にもうひとつ言わせてくれ。この一連の騒動の中で、ジェイソン・テイタムはいったいどこに隠れているんだ?」
2024年のファイナルMVPを手放す決断を下したセルティックス。リーグを代表する名門フランチャイズの未来は――。
構成●ダンクシュート編集部
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