サッカーの北中米ワールドカップ(W杯)は現地7月7日(日本時間8日)、決勝トーナメント2回戦でアルゼンチンがエジプトと対戦。アルゼンチンが2点差をひっくり返して3-2で逆転勝ちを収めた。前回王者の底力を称える声が上がる一方で、敗れたエジプト陣営からは主審への批判が噴出している。
まず先制したのはエジプト。ショートコーナーからヤセル・イブラヒムが頭で押し込んだ。その後、アルゼンチンにPKが与えられるが、キッカーのFWリオネル・メッシが放ったシュートはGKモスタファ・ショベイルが完全に読んでセーブ。ショベイルの好セーブが光り1点リードで折り返した。
後半もアルゼンチンがボールを持ち、エジプトがカウンターを狙う展開が続く。すると、67分にエジプトはCKから電光石火のカウンターでボールをつなぎ、最後はモスタファ・ジーコがゴールネットを揺らした。
だが2点差に広げ、喜んだのも束の間だった。79分にアルゼンチンはクリスティアン・ロメロのゴールで1点を返すと、前回王者の反撃スイッチがオンに。アルゼンチンの怒涛の攻撃にエジプトは防戦一方となった。
すると83分、ペナルティーエリア内の混戦からメッシに左足ボレーを決められ、ついに2-2に追いつかれる。さらに90+2分、アルゼンチンのカウンターから右サイドを突破され、正確なクロスをエンソ・フェルナンデスがヘディングシュート。エジプトのGKショベイルは一歩も動けずアルゼンチンが最終盤に逆転した。
2点リードからわずか13分で3失点を喫し悪夢の逆転負け。天国から地獄に落ちたエジプト側からは主審のレフェリングに異論を唱えている。試合後、2点目を決めたジーコはフラッシュインタビューに応じ「審判は不公平だ」と吐き捨てると、「レフェリーはエジプト全体の努力を無駄にしている。ワールドカップはアルゼンチンに与えられている」と続けた。
実は2点目を決める前、エジプトの得点が取り消しになる判定があった。エジプトの1点リードで折り返した後半、攻めに転じた58分にカウンターからジーコがゴールネットを見事に揺らした。しかしここでVARが介入。直前のプレーでエジプト側のファウルがあったと判定され、ジーコのゴールは認められず。アルゼンチンは命拾いした。
9分後に再びエジプトのカウンターが炸裂して正真正銘の2点目を挙げたジーコだったが、終始アルゼンチン寄りのジャッジに不満が爆発した。「アルゼンチン(とメッシ)に祝辞を。ワールドカップおめでとう。審判は全く公正じゃなかった。ワールドカップは彼らが勝つために腐敗している」とまくし立て、「俺たちはそれ以上何も言えない」と悔しさをにじませた。
主将モハメド・サラーを中心に前回王者を終盤まで苦しめたエジプト。今大会でも屈指の名勝負と呼ばれる試合を演じただけに、レフェリングに納得がいかなかったようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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