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唐沢寿明、30年にわたりウッディ役を担当「なるべく代表作はあったほうがいいんですよ」<トイ・ストーリー5>

唐沢寿明、30年にわたりウッディ役を担当「なるべく代表作はあったほうがいいんですよ」<トイ・ストーリー5>

唐沢寿明にインタビューを行った
唐沢寿明にインタビューを行った / 撮影:永田正雄/スタイリスト:勝見宜人(Koa Hole inc.)

ディズニー&ピクサー最新映画「トイ・ストーリー5」が、7月3日に全国公開された。本作は、1996年に日本で公開された人とおもちゃの絆を描く人気シリーズの第5弾。WEBザテレビジョンでは、30年前の第1弾からウッディ役の日本版声優を務めてきた唐沢寿明にインタビューを行い、本作の印象や長年一つのキャラクターの声を担当してきた思いなどを語ってもらった。

■シリーズ最新作はおもちゃと最新デジタル機器の共存を描く

第5弾となる本作では、内気な少女ボニーの家に子ども向けのタブレットという最新デジタル機器がやってきたことから騒動が巻き起こる。古いおもちゃたちが自分たちの時代は終わりなのかと落ち込む中、ジェシーはカウボーイ人形のウッディに助けを求め、おもちゃの仲間たちと共に元の幸せな時間を取り戻すために奮闘する。古き良きおもちゃと、最新デジタル機器の“共存”が描かれる。

日本版声優はウッディ役の唐沢、バズ役の所ジョージらおなじみの顔ぶれに加え、新キャラクターのリリーパッド役で広瀬アリス、スマーティー・パンツ役で佐野勇斗(M!LK)、スナッピー役で井上和(乃木坂46)らが出演。これまでのシリーズで原案と脚本を手掛けてきたアンドリュー・スタントンが監督を務めている。

――第4弾から約7年ぶりの新作となる本作の印象はいかがですか?

作品自体は初期の頃に戻ったような感じがしますね。人間との関係を大事に描いているなという印象。遊ばれなくなってしまったおもちゃの気持ちにもフィーチャーしているような気がします。

――30年前に公開された第1作から月日が流れ、劇中ではウッディも“おじいちゃん”扱いされたりしていますが、ここは変わっていないなと感じたところはありましたか?

やっぱり、周りから頼られているところじゃないですか。他のおもちゃたちともトランシーバーで連絡を取り合っていたみたいだし。

(ウッディのUSオリジナル版声優の)トム・ハンクスさんのインタビューを見ると、ウッディは帽子を結構着脱していたから髪の塗装が薄くなっていると。お腹が出てきたことに関しては経年劣化で綿が下がってきたから出っ張っていると話していましたけど、基本的におもちゃは年を取らないからね(笑)。

そういうところを面白おかしく設定に混ぜ込んだのかもしれません。今の子どもたちが、そんなウッディを見たらおじいちゃんみたいだなと思うんじゃないでしょうか。

――“盟友”バズとの関係は、あまり変わっていないように見えました。

変わっていないでしょうね。相変わらずモメているし(笑)。仲良くしようという意識はあるんだろうけど、結局いつもと同じ。バズに対して「ちゃんとやれよ」とは思うけど、何となくうまくやらないのが彼だったりもするし、なんだかんだ言ってもそばにいてもらわないと困る。あの2人はいつもモメていないと面白くないから(笑)、あれはあれでいいんじゃないかなと。

今回も、みんなで力を合わせて何かを成し遂げるパターンは変わっていないから安心して見られますよね。

■唐沢「自分がウッディの声を担当してもいいのかなと、ようやく思えるように…」

――今回は、新キャラクター・リリーパッド役の広瀬さんやスマーティー・パンツの声を担当している佐野さんら、豪華な新キャストも参加していますね?

みんな演技がうまいですよね。声優という職業は日本独特で、最近は海外でもボイスアクターというものがあるらしいんですけど、それは日本の声優さんとはちょっと違いますよね? 日本の声優さんは声に特徴がある人が多いですし。

でも、USオリジナル版のウッディをトム・ハンクスさんが演じているということで、自分がウッディの声を担当してもいいのかなと、ようやく思えるようになりました。シリーズの最初の頃はそんなことを考えている余裕がなかったんです。

どう演じたらいいか分からなかったし、セリフのスピードを合わせることにも苦労しました。特に初期の頃はテンポが速かったですから。それを声優さんは簡単にやってしまうんです。

――ウッディは唐沢さん、バズは所さんしか考えられないキャスティングですよね。

今となっては合っている、ということなんでしょうね。最初に僕らじゃない人たちが演じたらその人たちの印象になっているだろうし。それがエンターテインメントの面白さだと思います。

――今作では、シリーズの原案と脚本を手掛けてきたアンドリュー・スタントン氏が監督を務めていますが、これまでとの違いを感じたところはありますか?

作品のテイストが大人っぽくなっている感じですね。ラストにテイラー・スウィフトの歌が流れるし(笑)。子どもはもちろんですけど、大人の鑑賞にも堪えるものになっています。

唐沢寿明
唐沢寿明 / 撮影:永田正雄/スタイリスト:勝見宜人(Koa Hole inc.)

■「トイ・ストーリー」シリーズが長年愛され続ける理由

――「トイ・ストーリー」シリーズの過去作は現在もディズニープラスなどで配信され、長年にわたって愛されています。その魅力はどんなところにあると思いますか?

僕らは声を入れているだけですけど、やっぱりディズニーやピクサーの作品がすごいんじゃないですか。ウッディとバズだけではなく、初期のメンバーのキャラクター付けが鉄板ですよね。本当によくできているなと思います。これは計算してもできることではないんです。

当たる作品というのは計算の上に成り立たないもの。結果的に幕を開けてみたらヒットしたという感じ。エンターテインメントってそういうところがあるんじゃないですかね。方程式通りに行かないところが面白い。

――あらためてですが「トイ・ストーリー」シリーズは、唐沢さんにとってどんな意味合いがある作品だと感じていますか?

俳優として、こんなに長く一つのことをやることはないですからね。変な話、例えば僕が死んだ後に、スポーツ紙とかに「『トイ・ストーリー』のウッディの声を担当した」って書かれると思うんですよ。人生の最後に何を書かれるかが僕たちの最後の勲章みたいなものですから。なるべく代表作はあったほうがいいんですよ。だから、ありがたいですよね。

――最後に、本作のおすすめポイントをお願いします。

まずは、素直に見ていただきたいですね。きっとシリーズ第1作を見た人には懐かしい展開になっているんじゃないかなと。やっぱり、子どもとおもちゃの関係は切り離せないんですよ。今回出てくるタブレットがおもちゃかどうかは別にして、アナログのものがデジタルに変わっても好きなものは好き。

ボニーが友達と仲良くなりたいために、今まで遊んでいたおもちゃではなくパッドを選択する葛藤もうまく描かれています。作品を見たときに僕自身も感動しました。子どもはもちろん、大人でもフィギュアを集めている人がいたりしますから、どの世代にもハマると思います。

◆取材・文=小池貴之



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