テニス四大大会「ウインブルドン」は大会9日目の現地7月7日に女子シングルス準々決勝が行なわれ、元世界ランキング1位で第14シードの大坂なおみ(現14位)が登場。元8位で第10シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ/現9位)と対戦したが、6-7(4)、4-6で敗れ、初のベスト4進出はならなかった。
両者は過去3勝3敗と全くの互角だが、前哨戦の「バート・ホンブルク・オープン」(ドイツ、バート・ホンブルク/WTA500)決勝では大坂が第2セット途中で棄権。約2週間ぶりの再戦となった今回は大坂が24本のウイナーを奪った一方、アンフォーストエラー(自滅的ミス)はそれを上回る32本を数え、主導権を握れないまま1時間40分で力尽きた。
4回戦で四大大会4勝を誇る現1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/28歳)を6-2、7-6(2)のストレートで下し、“テニスの聖地”での初優勝にも期待が高まっていた大坂だったが、この日は終始ムチョバの多彩なプレーに手を焼いた。試合後のメディア対応では前哨戦から約2週間ほとんど休みなく戦い続けたことによる「疲労の蓄積」を敗因に挙げ、今後は四大大会前の調整方法を再検討する考えを明かした。
「今日はエネルギーがなく、全く良いプレーができませんでした。試合の終盤には、足がほとんど動かなくなってしまいました。ただ、四大大会前にリズムをつかもうと通常よりずっと多くの試合をこなしていたので、こういう状況になることもある程度は予想できていました。ここまではうまくはいきましたが、おそらくもう同じことはしないと思います」
続けて大坂は、昨季から足底筋膜炎を抱えていること、さらにはそれが芝コートシーズン中に再発したことも明かした。一方で、自身が最も得意とする夏の北米ハードコートシリーズでは、このケガがプレーに影響することはないだろうとの見通しも示している。
またウインブルドンで自己最高のベスト8進出を果たしたことについては、「大きな自信になった」と前向きに総括。その上で自身5度目の四大大会制覇へ向けた強い意欲も改めて口にした。
「私はいつも四大大会には優勝するつもりで臨んでいます。最近の結果だけを見るとそうは見えないかもしれませんが、自分にはまだ優勝するチャンスがあると今でも信じています。この後のハードコートシリーズでは、芝シーズンで学んだことの全てを生かし、より完成度の高い選手になりたいです」
昨年7月から指導を受けているトーマス・ビクトロウスキ氏(ポーランド/45歳)の下、苦手意識を持っていたクレーと芝で結果を残せたことは、大坂にとって大きな収穫となったはずだ。今後のさらなる活躍に期待したい。
文●中村光佑
【動画】大坂なおみ対ムチョバのウインブルドン準々決勝ハイライト
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