テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー(スイス)が今年も芝の聖地に姿を見せた。現地時間7月6日、「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン)の会場を訪れた英雄は、センターコートのロイヤルボックスから試合を観戦。2022年の現役引退後も毎年続けている恒例の訪問は、今年も現役選手たちの話題を集めた。
その1人が、女子シングルス4回戦でアレクサンドラ・イーラ(フィリピン/世界ランキング32位)を下し、準々決勝進出を決めたジャスミン・パオリーニ(イタリア/同17位)だ。大きな勝利を挙げたイタリア人選手にとって、この日の喜びは白星だけではなかった。
試合後、センターコートでのオンコートインタビューで、パオリーニはスタンドのフェデラーと観客に向けて、率直な思いを口にした。
「彼は私のアイドルなので、今日は大変でした。試合中は『集中して。集中するのよ、彼がここにいるってことは考えないで』という感じでした。彼がここでプレーした全ての決勝や全ての大会を見ていましたから、本当に素晴らしい気分です」
幼い頃からテレビ越しに見続けてきた憧れの存在を前にしながらも、最後までプレーに集中し、ベスト8進出を決めた。大事な試合中の心の内を明かすコメントだった。
フェデラーはウインブルドンで通算105勝15敗を記録し、四大大会通算20勝のうち最多となる8勝をこの大会で挙げた。03年から07年には、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)と並ぶオープン化以降最多タイとなる5連覇も達成。21年大会の準々決勝でフベルト・フルカチュ(ポーランド)に敗れたのが、ウインブルドンでプレーした最後の試合となった。
引退後も毎年会場を訪れており、昨年は4回戦でプレーする長年のライバル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)をロイヤルボックスから観戦。今年もセンターコートで行なわれた試合を見守った他、No.1コートでアレックス・デミノー(オーストラリア/同6位)を破って準々決勝進出を決めたフラビオ・コボッリ(イタリア/同10位)や、前日にF1イギリスGPへ出場したばかりのメルセデス所属の新鋭ドライバー、キミ・アントネッリ(イタリア/19歳)とも笑顔で交流した。
現役生活に終止符を打って4年が経った今も、フェデラーはウインブルドンを象徴する存在であり続けている。今年もその姿は、コート内外で大きな注目を集めた。
構成●スマッシュ編集部
【動画】ウインブルドンを訪れたフェデラー。試合を観戦する様子や、パオリーニの感謝のスピーチなど
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