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「私生活では友人、ピッチではライバル」エムバペとハキミの友情物語。W杯の舞台で再び、相まみえる

「私生活では友人、ピッチではライバル」エムバペとハキミの友情物語。W杯の舞台で再び、相まみえる


 大舞台で親友同士が対決する。

 北中米ワールドカップで現地7月9日、準々決勝でフランス代表とモロッコ代表が対戦する。この一戦を前に、フランスメディア『RMC SPORT』は「エムバペとハキミの特別な再会。私生活では友人、しかしピッチではライバル」と見出しを打ち、パリ・サンジェルマンの元チームメイトである2人を特集した。

 記事によれば、ハキミは最近、モロッコ人のコメディアンからSNS上でエムバペとの親密さをいじられた際、コメント欄で「ピッチの上では友だちじゃない」と、きっぱりと言い放ったという。試合中はエムバペとの親しい間柄を封印するという強い決意の表われだ。

 2人の友情が試されるのは、これが初めてではない。4年前、カタール・ワールドカップの準決勝でも両者は対峙した。この時は、テオ・エルナンデスとランダル・コロ・ムアニのゴールにより、フランスが2-0で勝利を収めている。

 試合後には、感動的な光景が見られた。エムバペは、ピッチに長く横たわり呆然としていたハキミを慰めるために歩み寄り、抱きしめた。2人はユニホームを交換し、エムバペはハキミの名前が見えるように裏返しにしたモロッコのユニホームを肩にかけて勝利を祝った。

 さらにエムバペは自身のSNSに「悲しまないで、兄弟。君が成し遂げたことを誰もが誇りに思う。君は歴史を作った」とメッセージを投稿し、親友を称えた。
 
『RMC SPORT』は、この固い絆の原点を2021年の夏に遡る。ハキミがインテルからパリSGに移籍した際、練習初日から最初に手を差し伸べたのがエムバペだった。当時のパリSGの関係者は「彼らの友情はすぐに見て取れた。バスではいつも隣同士。プライベートでも頻繁に会っていることが知られていた。よくからかい合い、本当に楽しそうだった」と振り返る。

 2人の間には多くの共通点がある。共に1998年生まれで、似たような家庭環境で育ち、スペイン語を話し、サッカー以外の趣味も同じだ。すぐにパリ市内で食事やショッピングを楽しむ姿が目撃されるようになり、2022年5月にはマドリードへ一緒に旅行もしている。

 ハキミは2021年12月に「僕たちはとても良い友だちだ。共感は自然に生まれた。僕が好きなものを彼も好きだ。同じ年で、2人とも子どもなんだ」と語っていた。その2年後には、エムバペについて「親友になった」「チームメイトから友人、家族の一員になった」と、より深い関係性を明かしている。

 この友情は公私にわたって揺るぎない。オーレリアン・チュアメニが共同司会を務める番組『The Bridge』で、エムバペは2022年のワールドカップ準決勝前、ハキミと1時間半近くも話し込んでいたことを明かした。

 話題はスタジアムにいる家族のこと、そして次の休暇の計画だったという。歴史的な試合の直前にもかかわらず、スタジアムのトンネルで顔を合わせた際には思わず笑い合ってしまったそうだ。

 現在も2人は互いに何でも打ち明けられる相談相手であり、一緒に休暇を過ごし、頻繁に電話で連絡を取り合っている。ある近しい人物は「関係は最初から強固だ。ピッチ上では、互いを守り合っていた」と証言する。

 その友情の強さを示す最近の出来事として、エムバペはハキミが直面している法的手続きにおいて証言を行なった。さらに、最初の証言を補足する手紙を提出し、パーティーの席を含めてハキミが不適切な行動をとったことは一度もないと擁護したという。

 このように私生活では家族同然の2人だが、ピッチ上では国の威信をかけたライバルとなる。4強入りをかけた真剣勝負が、再び世界中の注目を集める。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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