
「どうせ大敗を恐れたんだろ?」躍進カーボベルデとの親善試合拒否に批判殺到…中国協会が“飛び交う怪情報”に異例の声明 「デマが拡散している」【W杯】
中国サッカー協会が国内を飛び交う“怪情報”に対して異例の声明を発表した。
事の発端は、北中米ワールドカップで大躍進を遂げた初出場国カーボベルデとの関わりだ。今大会でスペイン、ウルグアイ、サウジアラビアと引き分けてグループステージを突破すると、決勝トーナメント1回戦では結果的に延長戦の末に2-3で敗れたものの、前回王者アルゼンチンを土壇場まで苦しめた。守護神ヴォジーニャのスーパセーブ連発も話題を集めたカーボベルデは、大会を彩る名脇役だったと言えるだろう。
そんなカーボベルデのサッカー協会が代表チームを中国に派遣して親善試合を開催したいと打診したところ、中国協会に断られたとするニュースがネット上に出回った。これを受けて中国のサッカーファンからは「どうせ大敗を恐れたんだろ?」「完全に逃げたな!」「強豪との対戦を避けている」など批判が殺到したのである。
中国協会は事態の収拾を図るべく、公式サイトに声明を掲載して事実無根だと否定。噂が出たいきさつや経緯を詳細に伝えた。
まず協会は、「6月23日、駐中国カーボベルデ大使が初めて中国サッカー協会と接触し、カーボベルデ代表の中国訪問および国際親善試合開催への意向を口頭で伝えてきた」と説明。そのうえで、「しかしながら7月7日の時点で、カーボベルデのサッカー協会から試合開催に関する正式な文書や、その後の連絡は一切受けていない」と記し、「よって中国サッカー協会が正式なオファーを受けた後にそれを拒否したという主張は事実ではない」と強調した。
また協会は、この噂が広まった理由についても言及した。きっかけとなったのは、カーボベルデ・サッカー協会のサントス副会長によるインタビューだったという。同氏は6月25日、「中国から正式な招待があれば喜んで応じる」と述べ、「男子代表だけでなく女子代表や各年代別代表も含め、中国と交流する意思がある」と語っていた。
この発言を基に、中国の一部メディアが「カーボベルデが中国との親善試合を推進している」と報じ、その後、内容が徐々に誇張されていった。やがて「カーボベルデがワールドカップ後に中国を訪れ、中国代表と親善試合を行なうことが決まった」との確定情報へと変わり、最終的にはネット上で「中国サッカー協会がカーボベルデからの親善試合の提案を丁重に断った」との内容へと増幅されたという。
中国協会はあらためて、「事実と異なるデマがネット上で急速に広まったことに遺憾の意を示すとともに、確認されていない情報を事実であるかのように拡散しないでほしい」と呼びかけた。現時点では両国サッカー協会の間で、親善試合の開催を確定させるような正式な手続きは進められていないという。
世界中のサッカーファンの度肝を抜いたカーボベルデ代表。そのセンセーションの余波が、思いもよらぬ形で中国サッカー界を揺るがしたようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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