テニス四大大会「ウインブルドン」の女子シングルスでベスト8進出を果たした元世界ランキング1位の大坂なおみ(現14位)が、準々決勝敗退後の記者会見で懸念されている足の状態や今後の目標について語った。
28歳の大坂は、前哨戦の「バート・ホンブルク・オープン」(ドイツ、バート・ホンブルク/WTA500)で決勝に進出したものの、カロリーナ・ムチョバ(チェコ/現9位)との決勝を右足の負傷により第2セット途中で棄権。それでも今大会には予定通り第14シードで出場し、1回戦から3回戦をいずれもストレートで勝利すると、4回戦でも現女王アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)との“新旧女王対決”を6-2、7-6(2)で制し、初の8強入りを果たした。
しかし現地7月7日に行なわれた準々決勝では、2週間ぶりの再戦となった第10シードのムチョバに6-7(4)、4-6で敗れ、準決勝進出はならず。試合後の記者会見で大坂は「終盤に足首を気にしているように見えた」との指摘を受けたが、次のようにユーモラスに応じ、報道陣の笑いを誘った。
「足首は問題ありません。単に年を取っただけだと思います(笑)。実は私、足首はすごく柔らかいのです。一方で以前から足底筋膜炎を抱えているのは事実で、違和感の原因はそれだと思います」
さらに大坂は、芝コート特有の動きが足底筋膜炎の再発につながった可能性があると説明。「クレーから芝へサーフェスが変わり、つま先で弾むような動きや前へ踏み出すような動きが増えたことが原因だと考えています」と語りつつも、この後の北米ハードコートシーズンに向けては「足のことはそこまで気にならなくなると思います」と前向きな見通しを示した。
大坂は産休からの復帰後、2023年7月に出産した娘のシャイちゃんのために、「グランドスラム(四大大会)でもう一度優勝したい」と何度も口にしてきた。だからこそ、今大会での活躍にも満足はしておらず、「もっとできたことがたくさんあったと思います」と悔しさを吐露。その上で次のように力強く締めくくった。
「私はいつもグランドスラムには優勝するつもりで臨んでいます。最近の結果だけを見るとそうは見えないかもしれませんが、自分にはまだ優勝するチャンスがあると今でも信じています。この後のハードコートシリーズでは、芝シーズンで学んだことの全てを生かし、より完成度の高い選手になりたいです」
テニスの聖地で新たなマイルストーンを築いた28歳は、過去2度の優勝を誇るシーズン最後の四大大会「全米オープン」(8月30日~9月13日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)を見据え、再び世界の頂点を目指す。
文●中村光佑
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