
「自分の良さを出せる」なぜ満田誠は柏を選んだのか。神戸で感じた“勝利の意識”を力に「勝負と数字にこだわりたい」
柏レイソルへ期限付きでの加入を決めた満田誠は、新天地で勝負のシーズンを戦う。
2025年シーズンにサンフレッチェ広島からガンバ大阪へと渡ったアタッカーは、リーグ戦35試合に出場するなど主力としてプレー。しかし、翌年は百年構想リーグを戦う新たなチームで出場機会を得られず、シーズン途中にヴィッセル神戸へレンタル移籍していた。
今夏の動向が注目されたなか、満田が選んだのはリカルド・ロドリゲス監督のもとで魅力的なポゼッションスタイルを展開する柏だった。
「外から柏を見ていて攻撃的なチームという印象でした。そういった部分で自分の良さを出せるのかなと思いますし、ゴール前のチャンスが多くなるなかで、個人としての数字もそうですし、チームを勝利に導ける機会が増えると思ったので、(柏を)選ばせてもらいました」
実際にオファーを受けた際には「こういった選手をチームとして求めているから来てほしい」という明確な提示をされ、「やりたいことなども自分の思っていた通りだった」と納得できた。それも加入の決め手のひとつだったと明かす。
「ゴール前での最後のクオリティやコンビネーション、守備の切り替えの部分も求めていると言ってもらいました」
柏加入を決めた際には、神戸でチームメイトだった岩波拓也に話を聞いたという。浦和レッズ在籍時にリカルド監督と共闘した経験のある同選手からは「すごくいい監督だから、いいと思うよ」と背中を押してもらい、「よりプレーするのが楽しみだなという気持ちですね」と期待を膨らませている。
そんな満田が一番勝負したいポジションはシャドー。百年構想リーグでの柏は、相手の中盤に圧力をかけられて小泉佳穂が下がらざるを得ない状況に陥った際、中央をうまく使えず両サイドへ押し切られてしまう場面があった。満田がシャドーに入れば、そこで最前線との潤滑油になってくれるはずだ。
新シーズンからチームキャプテンに復帰した古賀太陽も満田を「なんでもできる選手」と表現。「後ろにピックアップに入ってボール触りながらリズム作ることもできると思うし、長短のパスでリズムを変えたり、その質もすごく高い選手。それこそ今までにないタイプかなと思います」と印象を語っている。
課題解決だけではなく、国内タイトル獲得に加えてアジア制覇も狙う柏において、満田の経験値は大きな武器になるだろう。
満田自身も「勝負にこだわっていきたいし、数字にもこだわっていきたい」と今季を捉えており、それは神戸で過ごした日々の中で、肌で感じた「勝利への意識」も影響している。
「神戸でたくさんの経験がある選手たちと一緒にプレーして、1試合に対する勝利の意識がすごいと実際に肌で感じました。レイソルに来て、そういったところをみんなに見せながら、こだわりをもって取り組んでいきたいです。試合の中での何気ないワンプレーでも、チームのプラスアルファになるとも考えてサッカーを全力でやらなければいけないです」
指揮官が掲げる「攻守に渡って完成度の高い魅力的なサッカー」を展開しながら、柏はタイトル獲得を目指す。内容と結果を両立させるために、満田がチームに新たな風を吹かせる。
取材・文●藤井圭(サッカーライター)
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