
「何が何だか分からなかった」。エムバペの集中も乱される。PKを宣言した主審が「いや、待て」とストップ。PK失敗の舞台裏。何があったのか【W杯】
痛恨のPK失敗を振り返った。
北中米W杯の準々決勝で、フランスはモロッコと対戦。この試合に先発したキリアン・エムバペは、28分にPKを決められなかった。その舞台裏で起きた“不可解なやり取り”を、レ・ブルーの10番が明かした。フランスメディア『RMC SPORT』が報じている。
同メディアによると、フランスにPKが与えられてから、エムバペが実際にボールを蹴るまでには3分以上の時間が経過していた。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による介入が、異例の事態を引き起こしたようだ。
試合後、エムバペはまず「うまく蹴れなかった」と反省。そのうえで、当時の状況をこう説明している。
「複雑だったんだ。なぜなら混乱があったから。審判は僕にPKだと言った。だからVARチェックは完了したのかと聞くと、彼は『そうだ』と答えた。その時点でウスマンヌ(・デンベレ)からボールを受け取った」
しかし、エムバペのもとへ審判は再び近寄ってきた。
「僕がすでに集中していると、彼はやって来て『PKではない』と言った。何が何だか分からなかった。ボールを手に取り、置き直してPKだと思ったら、今度は『いや待て、2分前のプレーをチェックする必要がある』と言われたんだ…」
エムバペにとっては「経験したことのないシナリオ」だった。
「もちろん、PKに集中する方法について多くのことを考えてきたけど、この経験はまだなかった。これからは想定しなければならないね。審判がPKだと言った2分後に、やっぱりPKではないと言う可能性があるんだから」
エムバペはこれを言い訳にすることなく、「集中力を乱されてしまったのは確かだ」と自身の責任を認めた。そして、「VARのある新しいサッカーの一部。適応しなければならない」と語った。
PKは失敗に終わったエムバペだが、60分に鮮やかなコントロールシュートで先制点を奪取。その6分後には、ウスマンヌ・デンベレがミドル弾。フランスが2-0でモロッコを下し、準々決勝に駒を進めた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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