
2025年8月7日から休眠状態に入っていたNASA(アメリカ航空宇宙局)のニュー・ホライズンズ探査機が、2026年6月23日に休眠状態から目覚めました。休眠は、これまでで最長となる321日間(約10か月半)に及びました。探査機は現在、地球から約95億kmのところを航行しており、通信には片道約8時間52分かかります。
ニュー・ホライズンズ探査機は、休眠中もすべての機器を停止していたわけではありません。太陽風観測装置、高エネルギー粒子分光計、宇宙塵検出器は、24時間体制でデータの収集・保存を行っていました。毎週地球へ送られてきた、探査機の状態を示す信号はすべて良好だったとのことです。
休眠は、探査機の寿命を伸ばし、ミッションの運用コストを削減するために実施されます。ニュー・ホライズンズの休眠は今回が初めてではなく、これまでに23回の休眠(数日から数か月)を経験してきました。今回の休眠期間はこれまでで最長。従来の休眠期間の記録は、2022年6月から2023年3月までの273日間でした。
地上ソフトウェアのアップグレードも進行中
運用再開後は、まず探査機の健全性と安全性に関するデータのダウンリンクを開始、その後、休眠中も稼働していた三つの機器からのデータのダウンリンクを開始する予定になっています。それら三つの機器での観測は引き続き行われるほか、3週間後からは紫外線分光器による太陽圏外縁部の水素ガス分布の観測を予定しています。
運用チームは、探査機の運用管理を容易にするため、地上システムソフトウェアのアップグレードを完了させつつあります。試験はすでに始まっており、年内を通して継続されます。
2006年1月に打ち上げられたニュー・ホライズンズ探査機は、2007年2月に木星でフライバイを行い、木星と衛星の観測を行いました。2015年7月に冥王星を初めて探査し、2019年1月にはカイパーベルト天体のアロコスの探査も行いました。
(参考)
「ニュー・ホライズンズ探査機の現在位置」
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Image Credit: NASA/JHUAPL/SwRI
(参照)NASA

