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スペイン、4大会ぶりベスト4もイタリア識者が警鐘 見過ごせない「古くからの懸念点」を指摘【W杯】

スペイン、4大会ぶりベスト4もイタリア識者が警鐘 見過ごせない「古くからの懸念点」を指摘【W杯】

サッカーのスペイン代表は現地7月10日、北中米ワールドカップ(W杯)準々決勝でベルギー代表と対戦。2-1で勝利を収め、初優勝を果たした2010年の南アフリカ大会以来、4大会ぶりに準決勝に進出した。

 序盤からペースを握ったスペインは、30分にMFファビアン・ルイスの得点で先制する。その後、41分に追いつかれたが主導権は譲らず、88分にMFミケル・メリーノのゴールで決着をつけた。

 ボール保持率は相手よりも18%上回り、シュート数はベルギーの5本に対し3倍以上となる17本。スタッツだけをみれば完勝に近いスペインだったが、イタリアの著名ジャーナリストであるガブリエレ・マルコッティ氏の見解はややシビアなようだ。試合後、米スポーツ専門局『ESPN』で「メリーノがスペインを準決勝へ導くも、決定機を逃しがちな攻撃陣には改善の余地あり」と銘打った記事を掲載。順調にベスト4入りしたスペインにマルコッティ氏が警鐘を鳴らした。

 同氏は「“古くからの懸念点”を指摘したくなる。それは純粋なセンターフォワードの不在に起因する、決定力不足という問題だ」とし、4-1-2-3のセンターフォワードを務めたFWミケル・オジャルサバルが「本来はウィンガーという点を踏まえれば、その指摘にも一理ある。彼は才能ある選手で、今季は中央のストライカーとして多くの試合に出場しているが、オープンプレーで大量得点を重ねるタイプの選手ではない」と、いわゆる点取り屋とは言い難いと主張する。
  マルコッティ氏の鋭い分析は、まだ続く。「オジャルサバルと交代で入るフェラン・トーレスもまた、キャリアの大半を相手ゴールから離れた位置で過ごしてきた選手だ」とし、「これらすべては、意図されたものだ。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、大型で屈強なボルハ・イグレシアスという“正統派な”センターフォワードを招集しているものの、彼に与えられた出場時間は、これまでポルトガル戦でのわずか2分間にとどまっている。たとえ試合が接戦となり、延長戦やPK戦が視野に入ってくるような状況であっても、フィジカルの強さを前面に出す選手や、純粋な点取り屋としてのフォワードは必要ないと考えているのだ」と、指揮官の狙いを見立てる。

 その理由を「時間をかけて十分にチャンスを作り出し、適切な交代策を講じれば、いずれゴールは生まれる。単なる“攻撃の終着点”を置くよりも、オジャルサバルやトーレスのように、その動きで周囲のチャンスを創出できる選手を最前線に据える方が得策だという考えだ」と、分析する。

 スペインは直近3大会で最高成績はベスト16。同氏は過去の大会でも決定機を数多く作り出しながら、それをゴールに結びつけることができていないスペイン攻撃陣に注文をつける。「批評家たちは、中央のストライカー不在やフィニッシュの欠如、ダイレクトな攻撃のなさ、そして『パス、パス、パス』を繰り返すスタイルを、傲慢さや頑固さの表れだと嘆くだろう。我々もそれを知っている。以前にも同じ光景を目にしているからだ」と、課題は解消できていないと懸念を示す。

 スペインは次戦、セミファイナルでフランスと相まみえる。今大会、最大の難敵といえる存在にマルコッティ氏は「デ・ラ・フエンテ監督は自らの流儀を信じており、何よりも重要なことに、スペイン代表も彼を信頼している」とチーム内の結束の強さ、ここまで勝ち上がったスタイルに自信を持っていると言及している。ボールをつなぐ持ち前の“ティキ・タカ”で、スペインは前回大会の準優勝チーム打倒を試みる。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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