中国地方や近畿地方で梅雨明けが発表され、いよいよ夏本番の到来だが、その一方で注意しなければならないのが、突発的な「ゲリラ豪雨」だ。仕事帰りや外回りでの移動、週末の外出などを無慈悲に直撃し、一瞬にしてずぶ濡れにされかねない。
防衛策として多くのビジネスマンがスマホの「雨雲レーダー」を頼りにしているが、実はアプリの通知を過信していると、予報のわずかなタイムラグに泣かされる盲点があるという。
数ある気象アプリやウェブサービスには、ゲリラ豪雨の「予測精度」や「通知の速さ」に明確な実力差が存在する。日々刻々と変わる空の動きを監視するプロの気象予報士が、気象アプリについて次のように話す。
「ゲリラ豪雨の被害を最小限に抑えるためには、複数のアプリを組み合わせる『ハイブリッド運用』が鉄則です。おすすめは、圧倒的な情報量とレーダーの更新速度を誇る『ウェザーニュース』をメインに据え、気象庁の超高解像度降水ナウキャストのデータを極限までシンプルに視覚化した『Yahoo!天気』の雨雲アラームをバックアップとして併用する手法。これらを組み合わせて通知を設定しておけば、一歩先を行く極めて精度の高い降雨予測を手に入れることが可能になります」
自らの目で10分後がわかる「観天望気術」を身に付けよ
文明の利器であるアプリをつい過信しがちだが、自らの目で10分後の豪雨を察知する「大人の観天望気(かんてんぼうき)術」も身に付けておくべきだと、この気象予報士が続ける。
「ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲は、わずか数分で急激に発達します。オフィスビルの窓や出先から空を見上げ、モクモクとした雲の底が『ドス黒い紫色や真黒に変色している』時や、それまで吹いていた風が急にピタッと止まり、次に『ヒヤッとした冷たい風』が吹き込んできた瞬間は、まさに10分後に猛烈なドシャ降りや雷雨が始まる絶対的なサイン」
この五感を使った自衛術を持っていれば、スマホが圏外の場所でもスマートに難を逃れられるのだという。
予測不能な牙を剥く大自然のゲリラ豪雨。最新アプリによる精緻なデータと、大人の知恵である観天望気術を巧みに融合させ、過酷な盛夏のビジネス戦線を常にスマートかつ、ドライな状態のまま勝ち抜きたい。
(滝川与一)

