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「空を飛べなかった」ザクIIの悲運… 「例外」はあったがシャアの餌食に?

「空を飛べなかった」ザクIIの悲運… 「例外」はあったがシャアの餌食に?


『機動戦士ガンダム』作中をとおして多くの機体が活躍した「ザクII」を立体化した、「HG 機動戦士ガンダム ザクII 1/144スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

【画像】「えっ、そうだったのか」 これが「空」を飛んだザクのバリエーション機です(4枚)

先に空を飛んだのは「グフ」だった

 宇宙世紀を舞台とするガンダム作品において、ジオン軍のMS「ザクII」は、大気圏内で空を飛ぶことができません。そもそも飛ぶ必要がなかったといえます。基本的にザクは宇宙空間および地上用の兵器であり、空中戦まで考慮した設計とするには燃料の積載量や機体形状に無理があります。シャア・アズナブルは自由落下の最中にガンダムへの攻撃を行っていますが、これは一部のエースパイロットのみが可能な「例外」と言えるでしょう。

 ザクが地球上の戦いで想定していた敵は、61式戦車やフライマンタなどの航空兵器です。戦車に対しては120ミリ口径のザク・マシンガンで正面から押し切れますし、ある程度ジャンプもできるので、上に飛び乗るなどの奇襲攻撃で十分優位に立てます。航空機に対しては、当時のザクの機動力で空中戦を挑んでも恐らく意味はなく、マシンガンによる対空攻撃の方がはるかに有効と思われます。

 実際のザクと地球連邦軍の交戦内容については、おそらく『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』で描かれた内容が最もリアルな描写となるでしょう。戦車や歩兵にとって、ザクがどれほど恐ろしい存在なのかが、余すところなく描かれています。

 しかし、将来的に地球連邦軍がモビルスーツを地上戦に投入してきたとしたら、建物や地形が複雑な場所で戦う場合、立体的な動きができる方が有利なのは明らかです。戦況に応じてザクの強化は続けられていましたが、なぜグフが最初に飛ぶことになったのでしょうか。


ザクに先んじて飛行性能を獲得したグフを立体化した、「MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

ジャブローを「空から」眺めたザクがいた?

 それは、ジオン軍にとって対モビルスーツ戦を考慮した最初の機体がグフだからです。地上を歩くモビルスーツに対し、空中から同等以上の火力で攻撃をかければ優位を取れます。質・量ともに勝る連邦軍のモビルスーツに対し、空中からの攻撃に賭ける誘惑は、抗いがたいものがあったのではないでしょうか。

 ただ、短時間ですが大気圏で飛行可能なザクも存在しているのは事実です。それがMS-06E「強行偵察型ザク」となります。100機弱が製造されており、オプション装備のブースターを装備すれば、短時間の飛行が可能となっていました。設定上ではブースターを用いて上空からジャブローを偵察した機体もあるとされています。『機動戦士Zガンダム』には実際の機体が登場し、月面での戦いで弾着観測など偵察機として有効な働きを見せましたが、クワトロの百式に接近を許し、あっけなく撃破されました。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の時代にはΞ(クスィー)ガンダムがミノフスキー・クラフトの搭載により単独飛行能力を獲得しています。『∀ガンダム』に登場したザクに酷似した「ボルジャーノン」はホバー走行が可能となっていますが、いつかザクも思い切り空を飛んで欲しいものです。

配信元: マグミクス

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