沖縄ヤクザの首領が、事務所の火災で不慮の死を遂げたのが今年4月19日のこと。四十九日の忌明けを迎えた旭琉會では、「三代目継承式」と盃直し儀式が執り行われたのだ。
沖縄がダブル台風をやり過ごした直後、大安吉日の6月27日に、武闘派組織・旭琉會では組織の継承式と盃直し儀式が挙行された。
戦後、長らく続いた地元勢力同士の抗争や本土ヤクザの進出を経て、11年に旭琉會が沖縄ヤクザの一本化を果たした。その後、富永清初代が19年に亡くなり、そこから6年間、会長不在の時期が続いた。ようやく25年に糸数真二代目が跡目を継いだのも束の間、わずか14カ月後に不帰の人になろうとは、誰が予想できただろうか。
このたび、激動する旭琉會の跡目を継いだのは、知念秀視三代目会長である。
「知念会長はこれまで本部長など要職を歴任、二代目体制発足時に理事長に就任し先代を支え、組員たちからの信頼も厚い。寡黙で何事にも冷静沈着、まじめな性格の昔気質のヤクザで、言葉ではなく行動で見せる、背中で引っ張るタイプの親分だそうだ」(地元関係者)
本誌が確認できたかぎりでは主要な最高幹部の陣容は以下のようになる。狩俣重三会長代行、新垣修理事長、百名宣一本部長となっている。前出・地元関係者が言う。
「狩俣会長代行と新垣理事長は二代目時代の最高幹部経験者だ。新会長にとっても肝胆相照らす仲で、急な代目継承でも大きな助けになるだろう。百名本部長は現在、知念会長の出身組織・二代目沖島一家の若頭を務めており、次期沖島一家総長と目されている」
新体制が船出した旭琉會は、今後、全国の組織への襲名披露挨拶を順次行う予定だ。全国各地に足を運ぶと見られている。
沖縄では、かつて血で血を洗う抗争が繰り返された。同じ歴史を繰り返さないよう、このほど沖縄ヤクザの未来が知念新会長に託されたと言えるだろう。

