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私立恵比寿中学・真山りか、12歳からアイドル一筋17年 30歳目前で吹っ切れた葛藤「30代の私にも会いに来てくれたらうれしい」

私立恵比寿中学・真山りか、12歳からアイドル一筋17年 30歳目前で吹っ切れた葛藤「30代の私にも会いに来てくれたらうれしい」

真山りか(私立恵比寿中学)にインタビュー
真山りか(私立恵比寿中学)にインタビュー / 撮影:鈴木康道

私立恵比寿中学(えびちゅう)の真山りかが、7月22日(水)に2nd写真集「まちあわせ」を発売する。えびちゅうは2009年に結成され、アイドル界の中でも老舗の看板を持つグループだ。真山は唯一の初期メンバーで、えびちゅう歴17年。12月16日(水)に30歳を迎えるが、まだまだ現役続行の意思は強い。「悩みは吹っ切れた」という30歳アイドルのチャレンジとは?

■えびちゅう一筋17年、卒業を考えたことは一度だけ

――えびちゅうは8月4日(火)で結成17周年を迎えます。真山さんは結成メンバーなので、えびちゅう歴=アイドル歴になりますね。

そうなんですよ、びっくりしちゃっています。10周年、15周年のときに、「あっという間です」なんて言っていましたが、さすがにもう“あっという間”とは言えなくなってきました(笑)。いろいろな経験をしてきた中で、たくさんの出会いもありました。特にえびちゅうは新しいメンバーを迎えることが多かったので、そう感じます。17年間、ずっとえびちゅうですけど、メンバーが変わったり、時代時代で変化はあるので常に充実しています。

――中学卒業、高校卒業、20歳になったときなど、これまでに節目はあったと思います。卒業を意識したことはありますか?

一度だけ、中学卒業のタイミングでありました。元々えびちゅうは夏の間だけの期間限定ユニットで、それが中1の夏を過ぎてもなぜか続いて、そのまま中3の夏も過ぎて。でも、私立恵比寿中学というグループ名じゃないですか。高校生になるからさすがに卒業だなと思っていたら、その年の3月に「卒業しない式」で進級して、「永遠に中学生」という新曲を歌っていたんですよ(笑)。

――“辞めたい”ではなく、システム的に卒業を考えたわけですね。

そうですね。だから、自分の意志でえびちゅうを辞めたいと思ったことは一度もありません。今は何歳まで中学生をできるんだろうって、そっちの方に考えがいっています。
真山りか(私立恵比寿中学)
真山りか(私立恵比寿中学) / 撮影:鈴木康道


■ソロ活動も楽しいけど、今はえびちゅうの方が大切

――何が原動力となって今まで続けてこられましたか?

やっぱりファンの皆さんの存在です。応援の力って、周りが思う以上に大きいです。えびちゅうファンの皆さんって、自分たち以上に私たちのことを大切に思ってくれている方々ですし、例えばこうしたインタビューで「私なんて大したことなくて」なんて言ったら大変。「大好きなあなたを自分が否定しないで!」ってものすごい勢いで励ましが届くんです。そういう熱い心に支えられて、ここまで続けてこられたと思います。

――グループを卒業したらアイドルは終わりというルールはありませんが、真山さんはえびちゅうでいることにこだわりがあるわけですか?

グループ活動と並行してソロ活動をしていた時期もあるので、やればきっとうまくできると思うんです。ソロシングルもまた出したいなと思います。でも、それが今の自分にとって大切かと言われると、それ以上にえびちゅうが大切です。まだ“えびちゅうでいたい”という気持ちは大きいです。
真山りか(私立恵比寿中学)
真山りか(私立恵比寿中学) / 撮影:鈴木康道


■30歳への葛藤を乗り越えて「悩みは吹っ切れた」

――先ほど、何歳まで中学生ができるんだろうと言われましたが、「チャンスの時間」(ABEMA)で「30歳になっても続けていいのか」というような悩みを千鳥・大悟さんに相談されていましたね。

あの番組、めちゃくちゃ反響がありました。私のモットーに「ファンの人を悲しませない」というのがありますが、あの発言をしたことで悲しんでしまったファンもいて、それは申し訳なかったなと思います。だけど逆に、同じような悩みを抱えている方からは「力になりました」という声も頂いて、自分の悩みを話すことで人を救うこともできるんだとも思いました。

ここから私が楽しく30代を迎えることが、そうした方々の心を少しでもほぐせるのならやりがいがあります。大悟さんが「そういうことはぶっ壊して」と言ってくださったので、私自身も嫌な気持ちになることは跳ねのけて、明るい気持ちで進んでいきたいです。

――今はもう“30歳になるから”ということに悩みはないと。

ないですね。一旦、悩みは吹っ切れました。

――ファンの応援がある限り、40歳になっても?

そこはまたちょっと話が別で、一年一年を大忙しに進んでいきたいというのがまずあるのと、やっぱり体力が…(苦笑)。えびちゅうのライブって、MCが少ないから大変で大変で。振りもどんどん激しくなっているんです。

――過去に筋トレ禁止令が出たほど鍛えていましたが、今は筋トレをしてないのですか?

めっちゃしています。でも、有酸素運動と違うから。最近のえびちゅうが飛びすぎだし、横移動もしすぎだし、最年長の体力的には座って歌えるような曲が欲しいです(笑)。

真山りか(私立恵比寿中学)
真山りか(私立恵比寿中学) / 撮影:鈴木康道

■7年ぶりの写真集「まちあわせ」で自然体の29歳を写す

――2nd写真集「まちあわせ」は30歳を迎える前、20代ラストの作品となります。前回が22歳のときなので、7年ぶりになります。

前回はえびちゅう10周年で、「これから大人になるぞ!」といった雰囲気で撮っていただきました。それから7年がたって、29歳になって、表情や衣装から「どんな20代を過ごしたのかな?」というようなことを振り返られる作品になったと思います。

――撮影をして、自分の7年の変化は感じましたか?

感じました。やっぱり前回は表情を作っていましたが、今回はずっと自然体でできました。それこそ10代のときは、“アイドルとはこうあるべき”みたいな考えが強くあったんですよね。そこから20代後半にかけてアイドル活動をしていく中で、後輩も増えて、その子たちがしゃかりきにアイドルをやっている姿を「かわいいな」と思う反面、以前の自分を思い出しもしました。

この姿は確かに大事だったけど、今の私には違うなと感じて。そこから自然体でアイドル活動をする自分を見せるにはどうしたらいいかを考えるようになりました。今回の作品には、その答えみたいなものがあると感じています。

――そうした考えのもと、ロケーションや衣装ではどんなコンセプトを作りましたか?

ロケ地がタイに決まったとき、タイだったら釈迦像や仏像が見たいと、まずそのお願いをしました。そんな私欲を埋めるようなカットもありつつ、29歳の大人の魅力も見せようと、水着やランジェリーにも挑戦しました。

えびちゅうは最初、12歳、13歳とかの子ばかりだったこともあり、露出を防いだ衣装でメンバーを守ってくれていたんです。そこから自分を解放する作業というか、守るものを外す作業をした感覚です。チャレンジすることで見える景色が絶対にあるし、やらないで後悔するよりやって後悔した方がいいなと思ってのチャレンジでした。
真山りか写真集「まちあわせ」先行カット
真山りか写真集「まちあわせ」先行カット / (C)KADOKAWA/写真:東京祐


■“真山さん”でなく、写真集の中の私は“真山りかちゃん”

――実際に仕上がりを見ていかがでしたか?

「やって良かったな」って。チャレンジしたかいがあったと思います。大人なカットもですけど、ファンの方が驚くほど笑っています。最近、えびちゅうの真山りかはクールな表情が多いんですよね。

グループ最年長ということもあって、“真山さん”という敬称が似合う自分を意識していましたが、写真集の中の私は“真山りかちゃん”って感じがするなと見て思いました。大爆笑している私もいて、充実した20代を過ごせたんだなと自分でも感じます。

――題名の「まちあわせ」にはどんな意味が込められているのでしょうか?

撮影前は別のタイトルを考えていたんですが、仕上がりを見たらちょっと違う雰囲気だったんです。思っていたより自分が明るい表情をしていて、用意していたタイトルと若干ずれがあって。どうしようかなと迷っていたときに、編集さんから頂いた候補案から「まちあわせ」の文字が目に留まって。表紙に選んだ写真の顔も待ち合わせっぽいし、すごくしっくりきてこれに決めました。

17年間アイドル活動をしてきた中で、ファンの皆さんといっぱい待ち合わせをしてきたと思うんです。「ステージで待ってるね、握手会で待ってるね」とかもそうですし、曲の歌詞でもたくさん歌ってきた言葉だと思います。いいタイトルを頂けてうれしいです。

真山りか(私立恵比寿中学)
真山りか(私立恵比寿中学) / 撮影:鈴木康道

■「まだこれがあったか!」次の新曲は「えびチリ、はじめました」

――えびちゅうは7月8日に新曲「えびチリ、はじめました」をリリースしました。これはどんな曲でしょうか?

えびちゅうではおなじみの前山田健一さんが作詞・作曲、さつき が てんこもりさんが編曲という楽曲です。題名が天才的ですよね。「まだこれがあったか!」と。えびちゅうで17年間活動してきて、確かに“えびチリ”には目を向けたことがなかった(笑)。

世間が冷やし中華を始める季節に、えびちゅうは“えびチリ”を始めるっていう。やっぱり暑いときには熱いライブ、熱い食べ物を食べて汗をかくのが一番なので、この夏は皆さんもえびちゅうと一緒に“えびチリ”を食べましょう!

――えーと、肝心の曲の内容は…?

何も話せません(苦笑)。トンチキすぎて話すことがないんです。とにかく、混沌としたえびちゅうが帰ってきたってことを声を大にして伝えたいです。
真山りか(私立恵比寿中学)
真山りか(私立恵比寿中学) / 撮影:鈴木康道


■えびちゅうのレコーディングは歌唱オーディション

――真山さんはこの新曲にどんな思い入れや意気込みをお持ちですか?

えびちゅうに初めてのオリジナル曲「えびぞりダイアモンド!!」を書いてくださったのが前山田さんなんです。曲中、長いせりふのパートがあったんですけど、私は選ばれなくて、それがすごく悔しかったなというのを思い出しました。

えびちゅうはレコーディングが歌唱オーディションみたいなもので、全員のレコーディングが終わってから歌割りが決められていくんです。頑張りどころですけど、今回の「えびチリ、はじめました」は最初から全員にせりふパートが振り分けられていたので、そこは少し気が楽でした(笑)。

――レコーディングが歌唱オーディションを兼ねるということは、一体感の中に競争心も生まれますね。

とにかく練習して、ディレクターさんに認めてもらえるように臨むというのがえびちゅうのやり方です。負けないぞっていう気持ちは強いですね。

――ガイドボーカルの通りではなく、自分の表現を提案することもありますか?

普通にあります。今回で言えば「すいません えびチリ お願いします」というせりふパートは、前山田さんが入れたガイドでは「すいませーん、えびチリお願いしまーす」ってメロディーに乗った言い方でした。でも、普通に言った方が面白いと思ってレコーディングでやってみたら採用していただけました。毎回こんな感じで、表現の提案ができるところはどんどんしていきます。

真山りか(私立恵比寿中学)
真山りか(私立恵比寿中学) / 撮影:鈴木康道

■「GOLDEN EIGHT」でどんどん進化――30代も止まらず前へ

――このシングルの1カ月後に、えびちゅうは18年目に突入します。えびちゅうは今、どんなグループになっていますか?

メンバーは変わっていっても、えびちゅうはえびちゅうで変わらないなって思います。昔の曲を歌っているとノスタルジーを感じるんですけど、いつの時代もハツラツとしたエネルギーがあって、古さを感じさせない魅力があるなと思います。

私たちは今の8人を「GOLDEN EIGHT」と呼んでいて、これからもどんどん進化していくので、この金の卵の8人を見守っていただけたらうれしいです。

――それぞれ得意ジャンルでの活躍も目立ちますが、真山さんはどんなジャンルでの活動を増やしていきますか?

ありがたいことに趣味であるアニメ関係のお仕事を長く続けさせていただいて、ソロ活動も楽しい17年だったなと思います。あまり大きく仕事内容は変わらないできましたが、3年前に朗読劇を行ってからは舞台という新しいチャレンジをしています。

考えてみれば今までやってこなかったのが不思議なくらいなんですよね。ミュージカルもやりたいし、ここに来てお仕事のジャンルが広がっているのがうれしいです。

――この夏の活動についても教えてください。

これも新しいお仕事で、9月にリーディング・オペラ「トスカ」(9月9日[水]・10日[木]、東京・ルーテル市ヶ谷ホール)で主演のトスカ役で出演します。またちょっと違うジャンルのお仕事なので、お稽古を一生懸命頑張って、行き詰まったときは“えびチリ”を食べて、「えびチリ、はじめました」を聴いて弾けたいなと思います。

――最後に、18年目のアイドル活動に向けて意気込みを聞かせてください。

29歳で2冊目の写真集を出すことができました。これで、いつでも20代の私と「まちあわせ」ができるようになりました(笑)。もし寂しくなったときは、新たな30代の私にも会いに来てくれたらうれしいです。30代になっても止まらずに頑張ります!

◆取材・文=鈴木康道

真山りか(私立恵比寿中学)
真山りか(私立恵比寿中学) / 撮影:鈴木康道


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