神奈川県・川崎市の沿岸は工場が多く建ち並び、古くから日本の産業を支えてきた歴史がある。貨物駅として始まった浜川崎駅は、そんな工場で働く人々が主に利用する無人駅。駅前は殺風景だが、なんともいい飲み屋がある。
『浜川崎商店』は昭和30年創業。最初は売店として始まり、いつしか飲み屋としての顔を持つようになった。
「店ができて70年がたちますね」
今は亡き先代は96歳になっても店に立っていたというが、現在は娘と孫が店を守る。
「ここのお客さんは、みんな礼儀正しくていい方ばかり」
店主も常連客もそう口をそろえる。周辺の労働者が癒やしを求める酒場はここしかなく、皆にとって大切な場所だから、行儀よくなるのだろう。
それに、何より美人親子の存在が大きいはずだ。
この店は仕事帰りの労働者の止まり木だ。さっと飲んで、さっと帰る。明日も朝から働くための元気をもらいにくる。
そんな酔っぱらいおやじたちはみんなかっこいい。日本経済を支える労働者たちが元気になれば、日本の未来は明るいはずだ。
神奈川県川崎市川崎区南渡田町1-2
044-322-2087
営業時間:16時30分~23時
休み:土・日・祝
撮影・文/キンマサタカ
週刊実話2025年11月27日号より
※情報は取材当時のものです
【男がほれる酒と肴「ホの字酒場」】アーカイブ
