全国に73店舗の天然石・シルバーアクセサリー専門店を展開する宝飾小売企業のストーンマーケットが、国内外の富裕層を主なターゲットにした新プロジェクト「住むショールーム」を7月1日から本格稼働をさせた。
近年、住宅業界では、購入検討者が実際に宿泊し、入浴や睡眠などを体験できる「泊まれるショールーム」が広がっている。今回の「住むショールーム」は、さらにその先をいく進化系ともいえる取り組みだ。舞台となるのは、福岡市中央区にある地下1階・地上3階、延べ床面積約1,000平方mの高級住宅。約2カ月間をかけて、既存建物を大胆にリノベーションした。富裕層住宅では近年、新築一辺倒ではなく、立地や建物の個性を生かすリノベーションへの関心も高まっており、コスト面での合理性も見込める。
最大の特徴は、このプロジェクトの推進者であり同社代表の中村泰二郎会長が実際にこの新居で暮らしている点だ。住み心地や家具・調度品の使用感を日常的に検証できるため、来訪者に対して具体的かつ説得力のある説明が可能となる。
【写真】富裕層向けの総工費十数億円「住むショールーム」
またゴージャスな内装でありながら洗練されたセンスが光る1階メインフロアや3階ダイニングスペースでは、富裕層の顧客を招いたパーティやサロンなどのイベントも随時開催。「石王」の呼称で知られ、インフルエンサーとしても活躍する中村会長の配信拠点としても活用されており、「住む」こと自体が価値を生み続ける「生きた住宅空間」として常にアップデートされている。
内装コンセプトは、「海外のセレブが和を表現したらどうなるか」。ドバイやビバリーヒルズなどの高級邸宅で主流のスクエアシャンデリアを採用し、エントランスではそれを螺旋状に吊るすなど、空間演出にも工夫を凝らした。
象徴的なのが、玄関横に設置された巨大な「光る石」だ。25mm厚の高級天然「パタゴニア」を研磨し、背面にLEDライトを仕込むことで、幻想的な表情を引き出している。光る部分と光らない部分が混在するのが特徴で、床、壁、天井、テーブルなど多用途に展開可能になっている。中でも長い石板を本を開くように割り、シンメトリーに組み上げた直径4メートルの光る石テーブルは、希少性が高い。
屋外には、近年人気が再燃している「ロックガーデン」と呼ばれる庭園を配置。樹齢300年のオリーブの木など寒さに強い植物と、お手入れのしやすさを考慮したフェイクグリーンを組み合わせたハイブリッド仕様だ。
さらに海外富裕層が思い描くイメージを反映した茶室も併設。ここに置かれている盆栽や切子細工風の照明、和紙で作られた金魚のオブジェなど、備えはすべて購入可能で、既存在宅の一室をリノベーションする提案も行う。
長年、世界各地方から天然石を買い付けてきた同社ならではの演出として、巨大な天然石の塊を入口の左右はじめ、室内にオブジェとして随所に配置。「住むショールーム」と同様の空間演出提案に加え、シャンデリア、調度品、光る石を使った壁面やダイニングテーブル、大理石カウンター、天然石オブジェなどの個別受注にも対応する。施工は、地元のハウスメーカーと提携。すでに、自分の別荘を同様のコンセプトでリノベーションしたいという引き合いも複数入っているそうだ。
中村会長は、「アクセサリーとして扱ってきた天然石を、暮らしの中でどう生かせるかを考えた。身に着ける石ではなく、人生を包み込む空間としての石を表現した。人が集い、語り、楽しむ場に実際に住むことで、石の魅力をより深く伝えた。この家は完成形ではなく、人が集い続けることで進化していく生きた住宅といえる」と話す。
また中村会長のInstagramによると、新居にいちばん最初に訪れたのが人気ミュージシャンのGACKTだったとか。新居が完成したタイミングと、GACKTの福岡で開催したライブの日が重なった。Instagramには、「新しい家に、最初の気が入った夜。この空間に最初に訪れた存在がGACKT。偶然じゃない。すべては流れであり、必然。人、空間、エネルギーが重なった時、場所はただの家から「意味を持つ場所」へ変わる。ここからまた、強い流れを作っていく。すべては、ここから。」と語っていた。
GACKTは、7月20日スタートのフジテレビ系の月9ドラマ「ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜」の主演を務める。こちらも楽しみだ。

