『花咲けじいさん 人生後半の教科書』双葉社、1,600円(本体価格)著者:武田鉄矢
たけだ・てつや:1949年生まれ、福岡県出身。’72年フォークグループ「海援隊」でデビュー。翌年、『母に捧げるバラード』が大ヒット。日本レコード大賞企画賞受賞。ドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)など出演作多数。
77歳で気づいた「人生最大の謎」とは
──今年4月に喜寿(77歳)を迎えて、心境の変化はありましたか?
武田 おかげさまで喜寿を迎えましたが、不思議なもので、70代の後半ぐらいになってきますと、今まで謎だと思っていたこととは別の種類の謎が出てきます。
人生の謎を一つ挙げるとすれば「何で女房と結婚したのか?」。謎だよね。だって自分の好みの女性がいろいろいる中で、俺は何でこの人と結婚したんだろうと。これは人生最大の謎といってもいいかもしれません。
──『花咲けじいさん』というタイトルに込めた意味は何でしょうか?
武田 「諦めずに生きていれば、花咲かじいさんのように人生の後半に美しい花を咲かすことができるようになる」という意味合いを込めました。そのためには“老い”とどう向き合えばいいのか。枯れ木に花を咲かせるにはどうしたらいいのか。人生の後半を素敵に生きるための武田流の生き方のヒントを書かせていただきました。
「男はもっと語り合え」孤独を遠ざける秘訣
──男性は年を重ねるほど孤独を感じるといいます。人生の後半を迎えるにあたり、寂しさを逃れる方法はありますか?
武田 身の周りの女性の真似をすることです。どんなつまらないことでもいいから友人と語り合う。友達に電話する。照れるんじゃない。とにかく何に関してでもいいから語り合うこと。これが第一の解決法です。次は会って食事をしましょうよ。こじゃれた店でなくていい。古びた焼き鳥屋で十分です。友と一杯やりながら語り合うこと。それがアナタを孤独から守ることになります。
──本書のテーマでもある「人生後半を良く生きる」ために、実りある老後の暮らし方を教えてください。
武田 年を取ったからといって自分の可能性を諦めてはいけません。諦めずにバッターボックスに立ち続ける限り、ホームランを打つチャンスは生涯消えないんですよ。実はこれ、私自身への言葉でもあるんですけどね。最近ゴルフでいいショットがさっぱり打てないのよ。でも諦めちゃいけない。いいショットを打ちたければ、ティーグランドに立ち続けるしかない。老年になったからこそ、挑戦し続けるというガッツを持つことが大事なんだ。その意欲が老いと向き合う原動力になるのです。
私も含めて、皆さんまだまだ“現役”なんだ。「もう年だから」なんて悲観せずに、いずれ花咲くときが来る瞬間に出会うことを信じて生きていくこと。自分を諦めずに生きていくこと。それが一番大事なんじゃないのかな。
(聞き手/程原ケン)
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「週刊実話」7月23日号より
