スノーボード男子ビッグエアで、今年2月のミラノ・コルティナ五輪銀メダルの木俣椋真が7月16日、自身のインスタグラムを更新。スノーボード競技に終止符を打ち、新たにボートレーサーへの挑戦を表明した。
「この度、私 木俣椋真はスノーボード競技を離れ、新たな競技『ボートレース』へ挑戦することを決意いたしました。これまで競技を続けてこられたのは、家族、コーチ、チームスタッフ、スポンサーの皆様、そしていつも応援してくださったファンの皆様のおかげです。まずは、心より感謝申し上げます」
その決断に至った経緯について、「私にとって、スノーボード競技スロープスタイル/ビッグエア種目でオリンピックメダルを獲得することが競技人生における大きな目標でした。その目標を達成できたことで、自分自身と向き合い、これからの競技人生について深く考える時間を持ちました。その中で、『今だからこそ、新しい環境に身を置き、自分の可能性に挑戦したい』という気持ちが強くなり、今回の決断に至りました」と説明した。
それでも、「この決断は決してスノーボードへの思いが薄れたからではなく、スノーボーダーが競技引退後に進む新たな道を自ら切り拓きたいと考えたからです」と言及。「スノーボードは私を大きく成長させ、多くの出会いや経験、そしてかけがえのない時間を与えてくれた大切な競技です。その感謝の気持ちは、これからも変わることはありません」と伝えた。
また、「新たな競技では、また一からのスタートになりますがスノーボーダーとボートレーサーの親和性を先頭に立って作り上げていきたいと考えております。簡単な道のりではないことは十分に理解していますが、これまで培ってきた経験や挑戦する姿勢を生かし、新しい舞台でも自分らしく努力を積み重ねていきたいと思います」と意気込みを語った。
最後に、「これまでスノーボード競技を応援してくださった皆様には、改めて心から御礼申し上げます。そして、新たな挑戦にも温かいご声援をいただけましたら幸いです。引き続きよろしくお願いいたします」と結んだ。
23歳の木俣は、今年2月のミラノ・コルティナ五輪で男子ビッグエアに出場。予選を10位で通過すると、決勝1本目でバックサイド1980(5回転半)を成功させて86.25点を記録し、3位につけた。続く2本目ではスイッチ・バックサイド1980を完璧に決め、85.25点で暫定首位に浮上。木村葵来(きら)に逆転を許して迎えた3本目ではバックサイド2160(6回転)に挑戦したものの着地に失敗したが、合計171.50点で銀メダルを獲得した。
続くスロープスタイルでは予選を4位で通過。決勝1本目はジブセクションで圧巻のレールライディングを披露し、最後のキッカーでフロントサイド1440とバックサイド1620を成功させて72.80点をマークした。2本目はレールセクション後にバランスを崩して17.58点となり、この時点で9位。逆転を狙った3本目では高難度の技に挑んだものの着地に失敗して激しく転倒し、11位に終わり、メダル獲得はならなかった。
大会後、木俣は自身のインスタグラムを更新し、「スロープスタイルでは、自分の最高のルーティンをあと一歩、決め切ることができませんでした。あの一歩の重みを、今も強く感じています。正直、悔しいです」と心境を吐露。それでも、「最後まで攻め続けられたことに後悔はありません。この悔しさも楽しさも、すべてを次につなげます」と前を向いた。
スノーボード銀メダリストが、新たに挑むボートレーサーとしての今後の活躍にも注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部
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