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本格観測開始前のルービン天文台で鮮明にとらえられた恒星間天体アトラス彗星

本格観測開始前のルービン天文台で鮮明にとらえられた恒星間天体アトラス彗星

ベラ・C・ルービン天文台で撮影された恒星間天体アトラス彗星(3I/ATLAS)

NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)は、2026年7月15日の「Images of the Week」として、ベラ・C・ルービン天文台で撮影された恒星間天体アトラス彗星(3I/ATLAS)の画像を公開しました。画像はルービン天文台の口径8.4mの光学赤外線望遠鏡に搭載された32億画素の「LSSTカメラ」で撮影されたもので、彗星のコマや尾の淡い輝きが見えています。

ルービン天文台でのさらなる恒星間天体の発見に期待

南米チリのセロ・パチョン山にあるルービン天文台では、2026年6月末から本格的な観測プロジェクト「時空間レガシーサーベイ(Legacy Survey of Space and Time: LSST)」がスタートしましたが、アトラス彗星を撮影した冒頭の画像は2025年12月19日に撮影されたものです。太陽への最接近ののち、再び恒星間空間へ向かう旅路の途中、地球に比較的近づいた際に撮影されました。

画像は、わずか30秒の露光時間で撮影されたものにもかかわらず、細部までとらえられています。彗星の尾をとらえるには通常、より長い露光時間が必要です。露光時間が長いと背景の天体は線状に映ってしまいますが、望遠鏡の高い集光力とカメラの高感度によって、短い露光時間で彗星の尾や遠方の背景天体も鮮明に映し出されています。

太陽系の外からやってきた恒星間天体は、アトラス彗星を含めて現時点で3例しか見つかっていません。ルービン天文台では、空の広範囲を繰り返しサーベイ観測します。広い視野をもち、またかすかな光源を検出できるルービン天文台では、動く暗い天体をとらえることができます。そして検出した変化はアラートで通知されるため、科学者は太陽系内を移動する天体を監視することができます。ルービン天文台のデータによって、より多くの恒星間天体が発見されると期待されています。

(参考記事)
「ベラ・C・ルービン天文台、史上最大のデジタルカメラを使った10年にわたる本格観測をスタート!」
「史上最大のデジタルカメラでとらえた干潟星雲と三裂星雲 ルービン天文台が初画像を公開」
「32億画像のデジタルカメラでとらえた「おとめ座銀河団」超精細画像 ルービン天文台が試験観測で撮影」

Image Credit: NSF–DOE Vera C. Rubin Observatory/NOIRLab/SLAC/AURA
Acknowledgement: C. O. Chandler (University of Washington)

(参照)NOIRLab

配信元: アストロピクス

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