最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
「信じられないような数字だった」ヒートのヨビッチが、バトラー三世の“クレイジー”エピソードを明かす「練習への取り組み方や熱量が驚異的」<DUNKSHOOT>

「信じられないような数字だった」ヒートのヨビッチが、バトラー三世の“クレイジー”エピソードを明かす「練習への取り組み方や熱量が驚異的」<DUNKSHOOT>

マイアミ・ヒート在籍4年目を終えたニコラ・ヨビッチは、直近3シーズンでチームのローテーションの一角に定着。セルビア出身の23歳は毎年ケガに苦しんでいるものの、208cm・93kgの体躯と多彩なオフェンス力を持つフォワードとして期待を集めている。

 昨季イースタン・カンファレンス10位の43勝39敗(勝率52.4%)に終わったヒートは、プレーイン・トーナメントでシャーロット・ホーネッツに惜敗し、プレーオフの連続出場が6シーズンで途切れた。

 とはいえ、パット・ライリー球団社長とエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)が率いる戦う集団に、“再建”や“タンキング”の考えはない。

 直近20年ではリーグ最多7度のファイナル進出を誇るチームは、今夏にヤニス・アデトクンボをロスターへ加えたことで、心機一転を図る。

 そんなヒートにおいて、近年強烈な存在感を放っていたのがジミー・バトラー三世(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)だ。2019年から2024-25シーズンの途中まで、5シーズン半在籍したフォワードは、2020年と23年にファイナルへ導いた。
  先日公開されたポッドキャスト番組『6.75range』で、ヨビッチはバトラー三世との印象的なエピソードを明かした。

「トレーニングキャンプかな。当時『このチームは誰のものか、ジミーのものか、それともバム(アデバヨ)のものなのか』って議論があった時期でね。バハマでのトレーニングキャンプだった。僕らは1対1の勝負をしたんだ。バム、ジミー、僕、そしてハイメ・ハケスJr.(現ミルウォーキー・バックス)の4人でね。

 確か成績は、僕が1勝、ハイメが2勝、バムが5勝だったんだけど、ジミーは28勝だったと思う。本当に、信じられないような数字だったよ」

 バトラー三世は、2011年のドラフト1巡目30位でシカゴ・ブルズから指名されてNBA入り。ディフェンダーとして頭角を現したのち、オールスターの常連となり、オールNBAチームとオールディフェンシブチームにそれぞれ5度選出されるスター選手へ進化を遂げた。

「彼は、いわゆる飛び抜けた才能や創造性を持っているわけじゃない。でも、練習への取り組み方や熱量が驚異的なんだ」。ヨビッチはそう語り、このように続けた。

「彼は総合的に見て、素晴らしいバスケットボール選手だ。だからこそ、あれほどの実力を発揮し、激しい闘争心を持つ競争を好む選手であり続けている」 負けず嫌いかつ強靭なメンタルは、バトラー三世の最大の特徴だ。時にはチームメイトであろうと容赦なく責めたてて軋轢を生じてしまうこともあるが、2020年代中盤までヒートがプレーオフ常連チームでいられたのは、やはりこの男の功績と言える。

 なかでも象徴的なのが、2023年のプレーオフ1回戦。第8シードのヒートが第1シードのバックスと激突し、4勝1敗でアップセットを完遂したシリーズだ。

 バトラー三世はプレーオフの自己ベストを大幅に更新する平均37.6点に6.0リバウンド、4.8アシスト、1.80スティールと大暴れ。フィールドゴール成功率59.7%、3ポイント成功率44.4%とショットも絶好調で、アンストッパブルな選手と化していた。

 当時ルーキーだったヨビッチは、トップシードのバックスに勝てるとは思っておらず、シリーズ開幕前にセルビアへ帰国する航空券を予約していたという。

「僕らは第8シードだったんだ。その時点で、もうアメリカでの生活にはうんざりしていた。NBAに入って最初の年で、プレーせずにシーズンを終える年(になるはず)だったから、とりあえずホームに戻ろうと思っていたんだ。一時帰国して、友達に会ったりして過ごそうとね。

 とにかく、(プレーイン・トーナメントで)シカゴに勝った後、家に帰ってスマホを開いて、『Booking.com』で(帰国用の便を)予約したんだ。『どうせ4戦全敗で負けるだろうから、すぐに帰るか』って思っていたよ」
  レギュラーシーズンとプレーオフは別物とはいえ、第8シードのチームが第1シードを破るのは並大抵のことではない。「勝てるわけがないと思っていた。でも、勝っちゃったんだよね」と語ったヨビッチの言葉は、ルーキーならではとも言える。

 そして、「第1戦の前に、スポールストラがロッカールームで言ったんだ。『勝てると信じていないヤツは、今すぐここから出ていけ』って。よくある、定番のモチベーションの高め方だよね」と明かし、こう続けた。

「僕はジミーの隣に座っていて、彼に何か尋ねたら突然『俺たちは勝つぞ』って言ったんだ。僕は『どうやって勝つんだ?』って感じだった。そしたら彼が『俺を止められる奴などいない』って言うんだ。僕は心の中で『はいはい、まぁいいけど』って思った。だってあの男はクレイジーだからね」

 結果は前述の通り、バトラー三世がシリーズを支配。バックスはドリュー・ホリデー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)やアデトクンボもマークに回ったが止め切れず、屈辱の1回戦敗退を喫した。

 そんなアデトクンボが、来季はヒートでプレーするだけに、NBAは何が起こるかわからない世界だ。元MVPの加入によってプレータイム減少も予想されるヨビッチが、この逆境を糧にさらなるステップアップを遂げられるかも見どころだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

「すぐ戻ってくるさ」ACL断裂のバトラー三世がファンにメッセージ。無念の今季終了も復帰へ前向きな姿勢<DUNKSHOOT>

「彼は倒れている間もジョークを言っていた」カリーが前十字靭帯断裂で今季終了となったバトラー三世の“故障時の様子”を明かす<DUNKSHOOT>

ヒートへ電撃トレードのアデトクンボに最初の壁。元MVPはネガティブな意見を跳ね返せるか<DUNKSHOOT>
配信元: THE DIGEST

あなたにおすすめ