
「彼らは敗退を恐れていたね」1年前、トゥヘル監督が発したサウスゲイト批判が“大ブーメランだ”と英メディアが断じる!「終盤の支配率はわずか12%だぞ」【W杯】
現地7月15日、北中米ワールドカップ準決勝でイングランド代表はアルゼンチン代表と対戦し、1-2の逆転負けを喫した。55分にアンソニー・ゴードンのゴールで先制したものの、85分からの7分間でリオネル・メッシの2アシストからエンソ・フェルナンデス、ラウタロ・マルティネスに連続得点を許して万事休す。またしても優勝を逃がし、40年ぶりの悲願成就とはならなかった。
世界中が注目した大一番で、守備的な采配を批判されているのが、イングランドのトーマス・トゥヘル監督だ。リードを奪ったあと、71分にエズリ・コンサ、81分にダン・バーン、82分にトーマス・オライリーと次々にDFを投入。だがこれによって一方的に押し込まれる展開がさらに深刻となり、最終盤の逆転につながったと指摘されているのだ。
英メディア『talkSPORT』は、トゥヘル監督が1年前に発したコメントに注目。「彼が元イングランド代表監督に向けてEURO2024後に放った批判が、今になって自らに返ってきた」と題した記事を掲載し、トゥヘル監督が前任者(ひとりの暫定監督を挟む)であるガレス・サウスゲイト氏に対して放った言葉にスポットライトを当てた。イングランドはEURO2024決勝でスペインに1-2で敗れ、サウスゲイト監督は辞任している。
2025年3月、トゥヘル監督は就任直後のテレビインタビューで「昨夏(EURO2024)のイングランドには明確なプレースタイルがありましたか?」と問われると、シンプルに「なかったね」と答えた。続けて「何が足りなかったのか」と質問され、ドイツ人指揮官は「アイデンティティー、明確さ、リズム、繰り返される形、選手たちの自由、自分たちを表現すること、そしてハングリー精神だ。私の印象では、彼らは大会で勝つことへの興奮や貪欲さよりも、敗退することを恐れていた」と答えたのである。
『talkSPORT』は「サウスゲイトを批判した発言がいま、大きなブーメランとなって返ってきたのだ。自身が率いるイングランド代表は、まさに覇気のない戦いぶりの末にワールドカップから姿を消した」と断じ、「発言からわずか1年あまり。今度はトゥヘル率いるイングランドが自ら勝利へのハングリー精神を失ってしまったように見えた。アルゼンチン戦のあまりにも消極的な戦い方を受け、トゥヘルには解任を求める声まで上がっている」と続けた。
さらに、「驚くべきことに、ゴードンの先制点からマルティネスの決勝ゴールまでの間、イングランドのボール支配率はわずか12%だった」と厳しいデータを紹介しつつ、「終盤は文字どおり引いて守ることに終始していた事実を示す数字であり、かつてサウスゲイトを批判したトゥヘルの言葉を思えば、あまりにも皮肉な展開だった」と論じている。
試合後に「結果が出なければ、『私が間違っていた』と言うのは簡単なことだ」と話したトゥヘル監督。イングランドサッカー協会との契約はEURO2028が行なわれる28年の6月まであり、続投が既定路線だ。『talkSPORT』は「ファンにとっては、トゥヘルがかつて最も批判していた戦い方を、自ら実践してしまったように映ったのは間違いない。ペップ・グアルディオラやエディ・ハウの招聘を求める声も上がっている」と言及したうえで、「それでも、イングランドサッカー協会は現時点でトゥヘルを解任する予定はないとみられている」と記した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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