最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
山本千尋、ケイン・コスギの“鋼の身体”に驚がく「蹴りを入れて初めて跳ね返されました(笑)」20代の集大成作品でレジェンドと激突

山本千尋、ケイン・コスギの“鋼の身体”に驚がく「蹴りを入れて初めて跳ね返されました(笑)」20代の集大成作品でレジェンドと激突

「NINJA WARS 〜BLACKFOX VS SHOGUN'S NINJA〜」に出演する山本千尋
「NINJA WARS 〜BLACKFOX VS SHOGUN'S NINJA〜」に出演する山本千尋

「ウルトラマン」や「仮面ライダー」シリーズなど数々の特撮・アクション作品を牽引してきた坂本浩一監督。彼が手がけたアクション時代劇の人気作2つの世界観を融合した最新作「NINJA WARS 〜BLACKFOX VS SHOGUN'S NINJA〜」が現在、国内外で配信されている。

物語の舞台は、新興宗教「白蓮教」をめぐり、狐の集団、風魔忍者、伊賀忍者が三つどもえとなって激突する激動の時代。この壮大な忍者大戦の核となる狐の集団の当主・石動律花を演じたのは、卓越した武術と確かな演技力で国内外から高い評価を得ている俳優・山本千尋だ。

前作「BLACKFOX: Age of the Ninja」の主演から7年。かつて悩みもがきながら生きていた少女から、今作では「当主として誰かのために戦う」女性へと成長を遂げた律花。そんな彼女を演じ、自身も本作を「20代最後の集大成」と位置づける山本に、作品にかけた覚悟と胸に刻む思いを聞いた。

■本格アクションを凝縮した坂本組の圧倒的スピード感

――7年ぶりに坂本浩一監督の現場に帰ってきた時の率直な心境をお聞かせください

一番の思いは、やっぱり「楽しかったな」の一言に尽きます。台本をいただいた時点で、とんでもないアクション量になるんだろうなということは想像がついていました(笑)。でも、7年経って監督がさらにパワフルになられていた分、「私たちももっともっと頑張らなきゃな」と初日から気持ちが引き締まりました。

台本上にはわずか3行ほどの記述でも、「この撮影にきっと丸1日かかるんだろうな」という感覚が坂本組を経験していると分かります。アクションシーンって、文字としては「一振り」と書かれているだけでも、実際に撮るにはものすごい時間がかかるんです。それをこのタイトなスケジュールの中で組み立てて、美しく撮り切る坂本監督はやはり凄いなと改めて思いました。

――今作の撮影はかなりの強行軍だったとお聞きしました。具体的にはどれくらいの期間で撮影されたのでしょうか

実は何か月もあったわけではなく、たったの2週間ですべてを撮り切りました。ただ、前作の撮影が10日間ほどだったので、私としては今回のほうがむしろ「2週間もあるんだ!」と余裕を感じたくらいなんです(笑)。坂本監督が長年培ってこられた、現場をギュッと凝縮して進行させる圧倒的なスピード感があるからこそ、この短期間での完成が実現したのだと思います。

――わずか2週間の過酷な撮影に挑むにあたり、事前の準備やトレーニングはどのように進められたのですか?

衣装のフィッティングをした夏頃から逆算して、4カ月近く前から準備を始めました。特に撮影の3カ月前からは、完全に「坂本組用」のトレーニングに切り替えています。今回は衣装の見栄えがさらに良くなるようなシルエットを意識しました。普段は有酸素運動や自重でのトレーニングが中心なのですが、この期間中は少し重いウエイトも持って、絞るというよりは筋肉量を増やすように意識しました。坂本組に入るとなると、「普段のトレーニング以上のものを構えておかなきゃいけない」という身体的な覚悟が一番に必要になりますね。
「NINJA WARS 〜BLACKFOX VS SHOGUN'S NINJA〜」に出演する山本千尋
「NINJA WARS 〜BLACKFOX VS SHOGUN'S NINJA〜」に出演する山本千尋


■7年を経て見せたかった“精神面の成長”

――22歳で初めて主演を務めた前作から7年を経て、監督に見せたかった自身の姿はありますか?

一番見せたかったのは「精神面での成長」ですね。22歳の頃は体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいで、「初めての主演だからこそ、すべてを自分の力でこなしたい」という思いが強すぎました。そのため、少し上手くいかない日があると撮影が終わっても引きずってしまい、上手く切り替えができない自分がいたんです。

でも、この7年間で様々な現場を経験させていただいたからこそ、アクションチームの皆様の偉大さを肌で感じましたし、自分一人で背負うのではなく「チームみんなで作品を作る」ということの大切さを学びました。今回も主演という立場ではありましたが、周囲には動ける素晴らしいキャストの皆様が揃っていたので、良い意味で「甘える自分」が生まれました。そういった「上手く切り替えができるようになった自分」という成長は、しっかり監督に見せられたのではないかと思っています。

――今作ではケイン・コスギさんといったアクション映画のレジェンドとの共演も果たされましたが、いかがでしたか

ケインさんは本当にどこまでもストイックで、そして紳士的な方で、私が出会った人の中で、跳び回し蹴りが一番美しい人だと思っています。ケインさんのアクションってとにかく重みと軸のブレなさが凄くて、こちらが攻撃を当ててもビクともしないですし、蹴りを入れても絶対に跳ね返されるんです。

実際におなかに蹴りを少し当てるシーンがあったのですが、硬すぎてまるで「カキーンッ!」という感触が足に響くんです。よく演武などで板割りをやりますけど、「板は割れても、ケインさんのおなかは絶対に割れないだろうな」と思うくらい(笑)。人生で初めて、本物の「鋼の身体」の凄みを肌で知りました。

――ケインさんのコンディション作りの、どういった部分に一番刺激を受けましたか?

ケインさんが素晴らしいのは、ただ「今、動ける身体」を作っているのではなく、「将来もずっと健康で動ける身体であり続けること」を何より大事にされている点です。5年後、10年後の未来を見据えて、日々の地道なケアやコンディション管理を徹底されている姿を見て、本当に頭が下がる思いでした。

■思い出の地・インドネシアへ凱旋したい

振り返ってみると、20歳の頃よりも29歳の今のほうが、毎日がどんどん楽しくなってきているんです。なので、年齢の数字自体にはあまりこだわっていませんし、「30歳になったからこれをしなければ」という焦りもありません。30代も楽しく色々なことに挑戦できたらなと思います。

――今作は世界配信も予定されています。海外への発信についての思いをお聞かせください

ここ最近は「SHOGUN 将軍」などの世界的ヒットもあり、日本の伝統文化や時代劇が海外でこれまでにないほど高く評価されています。このチャンスを絶対に逃したくはありません。私たちが京都・太秦という歴史ある地で撮影した本物の時代劇アクションを世界に届けることは、私が10代の頃から変わらないブレない思いですし、続けていかなければいけない私たちの使命だと感じています。

特にアジアでの発信という点では、私が初めて中国武術の国際大会を経験した思い出の地・インドネシアには強い思い入れがあります。かつて武術の選手として訪れたその場所に、今度は女優として自分の作品を引っ提げて帰ることが私の夢でもあります。そういった個人的な目標も含めて、これから30代に向けての楽しみのほうが、今は圧倒的に多いですね。

――最後に、本作を楽しみにしている国内外のファンへメッセージをお願いします

特撮の第一線で活躍されてきた坂本浩一監督のキャリアと、京都太秦という日本の伝統文化が詰まったロケーションが融合した、今までにない全く新しいジャンルの「SAKAMOTO'S NINJA UNIVERSE(サカモトズ・ニンジャ・ユニバース)」が誕生しました。

出演しているキャスト全員が、自分の身体一つでリアルなアクションをこなせる強者ばかりです。このタイトなスケジュールの中で、これだけのクオリティーと熱量のアクションを表現できるチームは他にはないと、胸を張って言えます。私が20代の最後に、これまでのすべてをかけて挑んだ集大成としての本格アクション、そして少女から女性へと成長した律花の生き様を、ぜひ世界の多くの皆様に楽しんでいただけたら嬉しいです。
「NINJA WARS 〜BLACKFOX VS SHOGUN'S NINJA〜」に出演する山本千尋
「NINJA WARS 〜BLACKFOX VS SHOGUN'S NINJA〜」に出演する山本千尋


あなたにおすすめ