
日向坂46の五期生が7月15、16日の2日間、神奈川・ぴあアリーナMMで「五期生LIVE」を開催した。2026年加入の五期生10人による初の単独アリーナ公演となり、会場は見切れ席まで満員に。映画のストーリーに入り込んだかのようなエンタメ感たっぷりのライブを届けた。
■五期生10人、映画のヒロインを思わせる出で立ちでステージに立つ
最終日となる2日目の公演、上映開始とともに、制服衣装を着たメンバーたちが一人ずつ登場。銃を手にした大野愛実や、コイントスをして謎めいた笑みを浮かべる松尾桜など、映画のヒロインを思わせる出で立ちでステージに立つ。
10人全員が揃ったところで、最初に披露したのは五期生の最新オリジナル曲「円周率」。今回のライブで初披露となる楽曲で、五期生の天使枠と呼ばれる佐藤優羽を中心に、エモーショナルに歌った。曲終わりには、佐藤が有名SFアクション映画よろしく、銃弾をのけぞって避けるポーズを取る。
続いて鶴崎仁香が古いケースを開けると、中には宝のありかを記した古い地図が。鶴崎を先頭に、アリーナ中央を縦断する花道にメンバーが並び、「どこまでが道なんだ?」を歌う。最後に宝箱の中から出てきたのは、日向坂46の二期生・金村美玖の生写真のコンプリートセットだった。ちなみに、前日のライブでは小坂菜緒の生写真が発見されていた。
時空の乱れに巻き込まれたかのような映像がスクリーンに流れると、「ホントの時間」へ。高井俐香をセンターに、学校の教室のように机が並べられた舞台上で、制服衣装をひるがえしながら踊った。
そして今度は、スペースシャトルに乗って宇宙へ。最年少の坂井新奈をセンターに、光る棒を剣のように操りながら「月と星が踊るMidnight」をパフォーマンス。壮大なサウンドが特徴のライブ定番曲だが、勇ましい戦いのテイストを加えることで、楽曲に新たな解釈を与えていた。

■演出もバラエティー豊かに、五期生それぞれが個性を発揮
ライブはここでMCへ。片山紗希が回し役となり、おひさま(日向坂46ファンの総称)にあいさつをする。まずは先ほどセンターを務めたばかりの坂井が音頭を取り、ファンと声出し。「五期生LIVE、盛り上がって行くぞー!」と坂井が叫ぶと、会場から「オー!」と声が上がった。
さらに、鶴崎が中心になって「おひさまー、大好きー!」とメンバーからの思いを届ける。鶴崎は一体になった会場を見渡しながら、「アッチアチになったこの会場の皆さんと、最高のライブを作りたいです」と言ってMCを締めた。
次のパートは、大野、坂井、高井の歌うユニット曲「SHUWA SHUWA」から。最新シングルに収録されているアイドル感たっぷりの曲で、これも今回のライブが初披露となった。
そして、ピンクの雨傘を携えた蔵盛妃那乃のソロダンスから「雨が降ったって」へ。一人一人、色の違う傘を持ったメンバーたちが賑やかに踊るのに合わせて、ファンから大きなコールが飛ぶ。
スクリーンに大きな月が映し出されると、ほうきにまたがった松尾がワイヤーに吊られて上空から登場。彼女がセンターを務める五期生曲「空飛ぶ車」を歌う。
さらに、日向坂46を代表する恋愛曲「こんなに好きになっちゃっていいの?」へ。ひときわ高い場所に設置されたステージに立った佐藤を中心に、感情を込めて切ない恋心を歌った。
ここで雰囲気が一転して、「My god」へ。メンバーやファンの手拍子を受けながら、蔵盛、佐藤、下田衣珠季、松尾を中心に軽快に歌う。
続いて「ほら、聞こえる。夏が、呼んでる」という高井のナレーションから、「一生一度の夏」。会場後方に設置されたサブステージで、焚き火風のオブジェを囲んでパフォーマンスした。間奏では、サインボールを客席に向かって投げ入れ、ファンを歓喜させた。
ここで、グローブと野球帽を身に着けた蔵盛が登場。ファンの大歓声の中、投球のフォームを取ると、ポンポンを持ったメンバーたちが駆けつける。高校でチアリーディング部に所属していた片山を中心に、チアダンスを披露。そして片山がセンターを務める五期生曲「好きになるクレッシェンド」へ。ノリのいい楽曲に合わせて、観客とメンバーが「L.O.V.E!」とコールした。

■日向坂46の未来を担う五期生たちがシングル表題曲をパフォーマンス
ステージに多数の赤いレーザーが張り巡らされると、レーザーの監視の目をくぐってステージに立ったメンバーたちが「ってか」をパフォーマンス。グループ最難関と言われる楽曲を、五期生のダンス番長・大田美月がリーダーになって激しく踊る。後半では、ワイヤーで吊られた大田がフライングを見せ、華やかに宙を舞った。
次は五期生で一番の声量を誇る片山が、「まだまだ声出せるよね! ぴあアリーナ、行っくぞー!」と観客を煽ってから、「Dash&Rush」へ。メンバーたちは車を模したトロッコに乗り込み、アリーナを回りながらファンを盛り上げる。
そしてダンサーたちによるパフォーマンスを挟んで、下田をセンターに「錆つかない剣を持て!」。間奏では、殺陣をイメージしたダンスで、ダンサーたちと迫力たっぷりのバトルを繰り広げた。
一転して激しいギターサウンドが流れると、「恋した魚は空を飛ぶ」。昨年の秋のツアーでもセンターを務めた大野は、圧倒的な表現力で観客をしびれさせた。
さらに大野と松尾のWセンターで「絶対的第六感」。四期生のツートップ、正源司陽子と藤嶌果歩がWセンターを務める曲に、次世代を担う五期生の二人が挑戦した形だ。後半は、後方のサブステージに移動して踊る。
そのまま松尾をセンターに「My fans」。他のメンバーがメインステージと後方のステージに分かれ、激しいダンスバトルを繰り広げたあと、松尾が普段の雰囲気とは一転して激しいソロダンスで魅せた。
本編最後は、アクション映画のように銃と手榴弾を手に大野が大立ち回りを見せる。そして彼女がセンターを務めるグループのシングル表題曲「クリフハンガー」へ。日向坂46の未来を担う五期生たちが、躍動感たっぷりにシングル表題曲をパフォーマンスした。
ここで映画のようにエンドクレジットが流れたあと、今回のライブでヒロインを務めた10人のメンバーが順に観客にあいさつして本編を終了。
アンコールで再び登場したメンバーたちは、日向坂46のおしゃべり女王・鶴崎を中心に、ファンへの感謝を語る。佐藤は、込み上げてくる涙で声をつまらせながらも、「この10人一人も欠けずに、みんなでこうやって五期生ライブを走り切ることができて、ほんとに良かったなと思います」と語った。
松尾は、メンバー内で“誰が一番ピッチングフォームがきれいか”オーディションをした結果、蔵盛が「好きになるクレッシェンド」のピッチャー役に決まったという内幕を明かした。そして「これからもずっとずっと五期生と歩んでくださるとうれしいです」と語った。

■次世代エース・大野愛実「この先もずっと、おひさまと日向坂46と、この五期生の10人と」
最後は、「クリフハンガー」でセンターを務めるグループの次世代エース・大野が五期生を代表してスピーチを行う。
「私たち日向坂46五期生は、それぞれがそれぞれの道を歩んでいて、走っていて。時には転んで、それでも何度も立ち上がって。違う景色を見て、違う痛みを知って、一歩一歩の歩幅はみんな違うけれども、でもその全ての道が、今日この場所に集まったんじゃないかなと思っています。
『好き』を超えるために立ち向かった『新参者』公演から、『好き』を超えた先に広がっていたのは、決して憧れの場所ではなくて、盲目に夢を見れる場所でもなくて。夢を守り続けるために、覚悟が必要な世界でした。
それでも、それでも私は、この世界を選んで良かった、五期生の10人とこの世界で存在できて良かった、心からそう思います。十人十色だった軌跡が、今こうして一つの物語になっていて、そしてこの先もずっと、おひさまと日向坂46と、この五期生の10人と、物語を紡いでいけたらいいなと、心から願っています。
最後に聴いていただく曲は、私たちが初めて頂いた楽曲です。この曲を歌うたびに、あの日抱いた夢や、不安や、葛藤、期待、全ての感情が思い起こさせられるような音楽です。未来へ向かうたびに、この曲を歌う意味がどんどん深まっていくような、そんな大切な曲になっていけたらいいなと思います。
そんな始まりの曲を最後に歌わせてください。それでは聴いてください、『ジャーマンアイリス』」
そして日向坂46五期生という物語の始まりの曲、「ジャーマンアイリス」を歌い、10人はこの日のライブに幕を下ろした。

■「五期生LIVE」
◇2026年7月16日(木)◇神奈川・ぴあアリーナMM
<出演>大田美月、大野愛実、片山紗希、蔵盛妃那乃、坂井新奈、佐藤優羽、下田衣珠季、高井俐香
鶴崎仁香、松尾桜
<セットリスト>
M01. 円周率
M02. どこまでが道なんだ?
M03. ホントの時間
M04. 月と星が踊るMidnight
M05. SHUWA SHUWA
M06. 雨が降ったって
M07. Dash&Rush
M08. 空飛ぶ車
M09. こんなに好きになっちゃっていいの?
M10. My god
M11. 一生一度の夏
M12. 好きになるクレッシェンド
M13. ってか
M14. 錆びつかない剣を持て!
M15. 恋した魚は空を飛ぶ
M16. 絶対的第六感
M17. My fans
M18. クリフハンガー
~アンコール~
EN01. ジャーマンアイリス

