
収益、試合数、チケット価格、HT…増え続けるW杯。英BBCが不可避?の64か国制を検証で格差指摘「アフリカは9/10、アジアは2/9」
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長のもと、ワールドカップはあらゆる面で拡張路線を続けている。
英公共放送『BBC』は、スペインの優勝で北中米W杯が閉幕したこのタイミングで「インファンティーノは64チーム制のW杯を本当に実現できるのか?」と題した記事を掲載。まず、「インファンティーノがFIFA会長に就任してからの10年間で、我々が学んだことは『多ければ多いほど良い』という考えだ」と皮肉交じりに伝えた。
「大会の数も試合数も収益も全てが増えれば増えるほど良い。刷新されたクラブW杯、規模を拡大したW杯、値上げされたチケット価格。そしてもちろん、W杯決勝のハーフタイムが27分22秒にも及んだ、スーパーボウル風のショーもそうだ」
『BBC』はその上で、大陸の格差に着目。各連盟の中でも「AFC(アジア)とCONCACAF(北中米カリブ海)は弱く、今大会の成績がそれを証明した」と指摘し、懸念点を挙げた。
「アフリカの10カ国のうち9か国がグループステージを突破した。しかし、AFCは9か国のうち2か国、CONCACAFは6か国のうち共催の3か国のみに留まった。また、勝点1で、グループ最下位に終わったニュージーランドは、オセアニアで唯一、FIFAランキング150位以内の国だ。もし再び出場枠を拡大するのであれば、競技力の均衡を図るため、ヨーロッパへの割り当て枠を増やすべきだという意見もある。
ただ、さらに多くのチームをW杯に参加させることは、それぞれの国々でのサッカーの発展に繋がるという見方もある。インファンティーノ会長は、この拡大が世界的なサッカーの発展に有益であるとアピールするだろうが、大会の質にとって良いことなのかどうかについては疑問が残る。FIFA加盟211か国のうち、ほぼ3分の1が参加することになる」
W杯を64か国制にすることで、より多くの国にチャンスが生まれるほか、ややいびつな3位突破がなくなり、グループステージがより自然な形になる。その一方でやはり、大会の質低下は否めない。とはいえ、近頃のFIFAの方針から察するに、64か国制は不可避なのかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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