『KOBEプロレスフェスティバル 2026』神戸ワールド記念ホール(2026年7月20日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○Kzy vs菊田円×
Kzyが8度目の挑戦にして悲願のドリームゲート王座初戴冠。次期挑戦者にYAMATOを指名し、同期対決による初防衛戦が決定的となった。
ベテランのKzyは7・2後楽園大会でシエロとの挑戦者決定戦に勝利。この日のメインでドリーム王者・菊田に挑むことになった。Kzyのドリーム挑戦はこれが1年4ヵ月ぶり8度目。デビュー20周年イヤーに悲願の初戴冠を誓って年間最大のビッグマッチを迎えた。
前日の神戸大会における最終前哨戦ではKzyがクモガラミでレフェリーストップ勝ちを収めている。トペスイシーダを連発して先手を取ったKzyはローリングラリアットを封じるべく鉄柱攻撃など右腕攻めに出たが、菊田はエプロンへのバックドロップ、場外ボディスラムの荒技で反撃。リングに戻ると後頭部にエルボーを連打し、逆水平を何発も打ち込んだ。
KzyもB-BOYで反撃し、エルボースマッシュを見舞ったが、菊田はフロントハイキックで場外に蹴落とすと、特設花道に連行して高速パイルドライバーを敢行。再びKzyの首に大ダメージを与える。場外カウント19でKzyが何とか生還すると、菊田は後頭部を何度も殴打し、フロントネックロックで捕らえながらぶん回した。
それでもKzyはブレーンバスターで反撃を開始。コーナーに追い込んでローリングエルボーを打ち込み、トップロープからの雪崩式ブレーンバスターで叩き落とす。さらにエルボースマッシュを連発し、菊田がラリアット連打、パイルドライバーで押し返そうとしても、後頭部へのエルボースマッシュを叩き込んだ。
ともに消耗が激しい中、両者はエルボー合戦を展開。制したKzyが変型腕固め、三角絞めで絞め上げたが、菊田はパワーボムで叩きつけて脱出。雪崩式攻撃はKzyが阻止し、エルボースマッシュで場外に転落させると、コーナー最上段からのプランチャを発射。エプロンへのBEAT-BOMを敢行すると、すぐさまリングに戻してKZ.timeを腰に投下した。
2発目のKZ.timeは菊田が両足を突き上げて撃墜。串刺しランニングヒップアタックをぶち込む。スイングスリーパーでぶん回すと、Kzyもバックドロップで意地の反撃。ダブルアームDDTで突き刺したが、韻波句徒は菊田が決めさせず。クラッチ式変型ドライバーを敢行した。
Kzyもラリアットをエルボーでことごとく阻止したが、意地の菊田はショートレンジラリアットを叩き込む。左手を取り合ってのエルボー合戦を連打で押し込むと、Kzyも連打で徹底抗戦。菊田がカウンターのヒップアタック、串刺しラリアット、ランニングヒップアタックとたたみかければ、Kzyはローリングラリアットをエルボースマッシュで阻止。再びエルボースマッシュを見舞うと、菊田もローリングラリアットを叩き込んだ。
2発目のローリングラリアットはKzyがスカイデ・スクールボーイで切り返した。ラリアット3連打でニアフォールに追い込まれても、「Kzy!」コールが後押しする中、クモガラミで絡みつく。耐えた菊田をカナディアンデストロイヤーで突き刺すと、三角絞めで捕獲。ギブアップしない菊田の後頭部にエルボーを打ち込むと、ランニングエルボースマッシュを叩き込んだ。菊田もギリギリでキックアウト。ならばとKzyはエルボースマッシュを連発。力なくヒザをついた菊田にこん身のランニングエルボースマッシュを振り抜いてようやく3カウントを奪った。
27分を超える激闘の末、Kzyが菊田を撃破。8度目の挑戦にして悲願のドリームゲート初戴冠を果たした。拍手と歓声の中、Kzyは贈呈されたベルトに顔をうずめて喜びを表現。「Kzy!」コールの大合唱が祝福した。マイクを持ったKzyは「重たいですわ。重てえ。こんなに夢やドラマが詰まった、このベルトがゴミのはずねえよな! やったぞ!」と絶叫。再び「Kzy!」コールを受け、「今年でキャリア20年になり、遠回りしてきた20年でした。俺の同期は最前線で戦いまくり、その名を轟かし、そんな中、一つ上の先輩が意識を変えてしっかり目的持って突き進めば夢が叶うのを目の前で見せてくれました。だから俺もしっかりそこから気持ちを変え、仲間に支えられながら、こいつを目指して突き進んできました」と頂点までの長い道のりを噛みしめると、「いろいろありましたが、心打ち砕かれることも、クソみたいなこともありましたけど、ススムさん、堀口さん。あんたたちが担いでくれた神輿の男は今、ドリームゲートを獲ったぞ! ここから始まったこのNATURAL VIBESは今もこうやって生き続けてるぞ!」と先輩たちへの感謝とともに叫んだ。
「努力は、夢を見ることは絶対に嘘つきません。このDRAGONGATEはそんな夢を見せられる場所だと思ってます。こんな俺でも主役になることができるんだ。誰かが巣立つ、離れていく、そんなの関係ない。そのあとにはしっかり化けて頭を出してくる若手や新しい選手も現れる。それがDRAGONGATE。面白いんじゃないですか? 皆さん」。そうファンに呼びかけたKzyは「ずっと歩みを止めませんよ。一番大きな夢を叶えた。これを獲ってからの夢もまだまだあります」と続けると、「おい、YAMATO。俺はチャレンジャーなチャンピオンでいようと思ってます。お前言っただろ? 忘れたとは言わせないぞ。次このベルトをかけて戦う時は俺がチャンピオンで、あんたが挑戦者だってよ! 後悔するなよ。俺がお前を指名しようじゃないの」と同期・YAMATOを指名した。
実況席で解説を務めていたYAMATOがリングへ。「俺、忘れてないよ、そう言ったの。いいですよ。僕は約束したことは守る」と呼応する一方で、「澤田、いいのか? お前、防衛回数0回で終わっちゃっていいのか? お前。もっと大切にした方がいいぞ」と上から目線で問いかけた。するとKzyは「今、言ったばっかりだろ。攻めるチャンピオンでいるってよ! その時はその時で、俺のスキルが足りなかっただけだ。次はな、そうはいかねえからな」とキッパリ。するとYAMATOは「楽しみだね。20年の答え合わせはもう終わってるけど、もう一回、再テストだ。やってやろうじゃねえか。俺は全然、衰えてないからな」と通告してリングを降りた。
これでドリームゲート新王者・Kzyの初防衛戦が決定的となった。「衰えてるかどうかは俺が見てやろうじゃねえか」と応戦したKzyは「ここからも、こうやってこのベルトを獲ったからこそできる、新しい夢も叶えていけるように、エンジン全開、突き進んでいきますよ!」と宣言。「夢に夢中な俺が夢という名のベルトをもって、もっと夢見させてやるよ!」と誓ってみせた。

