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サッカーW杯「強すぎたスペイン」が次の4年間の中心に!欧州強豪と日本の格差が埋まらない「世界のスケジュール」問題

サッカーW杯「強すぎたスペイン」が次の4年間の中心に!欧州強豪と日本の格差が埋まらない「世界のスケジュール」問題

 あまりにも強すぎた。
 サッカー北中米W杯決勝は、EURO(欧州選手権)王者のスペインと、前回大会王者でコパ・アメリカ(南米選手権)優勝のアルゼンチンの対決となった。結果はスペインがアルゼンチンを延長戦の末に1-0で破り、4大会ぶり2度目のW杯制覇を達成した。

 目を引いたのは、スペインの強さだ。もちろん、決勝の予想はスペインが有利だと思った。1-0という僅差の勝負だったが、アルゼンチンが初シュートを打ったのは、試合終了間際のメッシによるもの。退場者を出したとはいえ、アルゼンチンは120分間でわずか2本しかシュートを打てなかった。いや、スペインに打たせてもらえなかった。そのくらいの差があった。

 スペインは準決勝のフランス戦でも圧倒。タレント軍団と呼ばれ、世界最高の破壊力を持つと言われていたフランスに、組織的なサッカーで何もさせなかった。FIFAランキング2位のスペインが、3位のフランス、1位のアルゼンチンにサッカーをやらせなかった。まさに、優勝にふさわしいチームだった。

 次回は開催国として、連覇を目指す。MVPのロドリは現在30歳。さらに若い選手は揃っている。19歳のラミネ・ヤマル、パウ・クバルシをはじめ、21歳のガビ、23歳のペドリ、ニコ・ウィリアムス、フェルミン・ロペスなど、4年後が楽しみな選手ばかりだ。ここからの4年間は間違いなく、スペイン代表を中心に世界のサッカーは回っていく。

 今大会を振り返ってみると、欧州勢の躍進が目立つ。ベスト8進出国はアルゼンチン、モロッコ以外は全て欧州の国だった。現在のサッカーの中心が欧州だから、仕方がないのかもしれない。それでもサッカー王国と呼ばれてきたブラジルは、インパクトを残せないまま敗退。第1回大会の優勝国ウルグアイは、グループリーグで敗退している。日本代表がいくら「優勝」を目指しても、今のままでは欧州との格差は広がる一方だ。

日本が本気で強くなりたいのなら「やるしかない」こと

 その原因は、国際Aマッチデーによる世界のスケジュールにある。欧州の強豪国と強化試合を組みたくても、基本的に国際Aマッチデーにしか組めない。
 ところが欧州のスケジュールは、9月から翌年6月までネーションズリーグが行われ、その後の9月からはEURO2028(欧州選手権)の予選が始まる。EURO2028が終了すれば再びネーションズリーグが行われ、2029年からはW杯予選が始まる。ハッキリ言って、欧州の強豪と強化試合を組むには、このスケジュールを縫ってでなければ難しい。

 現に森保ジャパンはカタールW杯以降、2023年9月にドイツと対戦し、その後は今年3月にイングランドと対戦するまで、欧州の強豪とは接することができなかった。世界の日程を考えても、欧州の強豪国と力の差を縮めるための強化は簡単ではない。

 ただ、やり方はある。例えば2030年のW杯はスペイン、ポルトガル、モロッコの3カ国共催。さらに100周年を記念してウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイで開幕戦を実地する。この6か国には本大会への出場権が与えられ、予選は免除。
 またEURO2028はイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの共同開催で、この4カ国はEUROの予選免除。国際Aマッチデーで予選を戦わないこれらの国なら、マッチメイクできる可能性はある。日本が本気で強くなりたいのなら、そのくらいのことをやるしかないだろう。

(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。

配信元: アサ芸プラス

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