
2026年11月に1光日(光が1日かけて進む距離)の距離に到達するとみられているNASA(アメリカ航空宇宙局)のボイジャー1号。そしてボイジャー1号とともに2027年には打ち上げ50周年を迎えるボイジャー2号。これらの2機の探査機は現在も、恒星間空間を航行しつつ今も地球へデータを送り続けています。
そんな2機のボイジャー探査機ですが、実は時期によって地球に近づくようにみえることがあるのをご存知でしょうか。ボイジャー探査機は、太陽を基準にすると常に遠ざかっているのですが、地球を基準にみると近づいてみえることがあるのです。
その理由は……
その理由は、地球が公転の公転速度のほうが速いから。
たとえばボイジャー1号は秒速約17kmで進んでいます。それに対して地球の公転速度は秒速約30kmです。1年のうち、ボイジャー1号の進行方向に地球が進んでいる時期には、地球のほうが速く動いているので、相対的に探査機が地球に近づいてみえます。一方、ボイジャー1号の進行方向と逆に地球が進んでいる時期は、より速いスピードで遠ざかっているようにみえることになります。秒速約15.4kmで進んでいるボイジャー2号も、同じ理由で時期によって地球に近づくようにみえます。
ボイジャー1号は1月下旬から4月下旬にかけて、ボイジャー2号は2月下旬から6月初旬にかけて、地球に近づいているようにみえます。NASA・JPL(ジェット推進研究所)のHorizons Systemで調べると、ここ5年間のボイジャー1号、2号が地球に近づいた時期は以下のとおりです。
ボイジャー1号
- 2026年1月22日〜4月24日
- 2025年1月21日〜4月24日
- 2024年1月22日〜4月23日
- 2023年1月22日〜4月24日
- 2022年1月21日〜4月24日
ボイジャー2号
- 2026年2月21日〜6月1日
- 2025年2月21日〜6月1日
- 2024年2月21日〜6月1日
- 2023年2月21日〜6月2日
- 2022年2月20日〜6月2日
(参考記事)
「ボイジャー1号、2026年11月18日に地球から『1光日』の距離に到達予定」
「ボイジャー1号、2号の現在地は? 今どこにいるのか」
Image Credit: NASA Eyes on the Solar System
(参照)Horizons System

