
【和歌山がスゴい】絶景の川湯温泉&世界遺産に感動!大人の癒やし旅1泊2日現地レポートを大公開の画像一覧
和歌山って、正直ここまで振り幅がすごいとは思っていませんでした。実際に足を運んでみると、世界遺産あり、絶景あり、ちょっとクセの強いディープなスポットあり。そのうえ温泉も期待以上で、「これはまた来たいな」と心から思える大満足の旅になりました。
今回は、大自然と一体になれる極上の宿、川湯温泉の「山水館 川湯みどりや」を拠点に巡った1泊2日の和歌山ルポをご紹介します。王道から穴場まで、和歌山の魅力がぎっしり詰まった旅の記録をご覧ください!
【1日目:宿を満喫】自然と一体になれる!川湯温泉「山水館 川湯みどりや」
川湯温泉唯一!館内からそのまま河原の極上露天風呂へ
今回の旅の拠点にしたのが、熊野本宮大社から車で約10分、川湯温泉にある「山水館 川湯みどりや」です。川湯温泉は、熊野川の支流・大塔川(おおとうがわ)の河原を掘ると温泉が湧き出す、全国でも珍しい温泉地。その魅力を存分に味わえるのが、この宿です。
最大の特徴は、川湯温泉で唯一、館内からそのまま河原の露天風呂へ出られること。目の前を流れる清流と同じ目線で温泉に浸かる感覚は、これまで体験した露天風呂とはまったく別物でした。熊野の山々に囲まれ、川のせせらぎを聞きながら湯に浸かっていると、頭の中の雑念が一つずつ流されていくような気分になります。
混浴ですが湯着・水着着用スタイルなので気軽に入れます。川沿いには露天風呂が2つあり、男女それぞれの内湯から直接出られる造りなので、自然と距離を保って楽しめる雰囲気。朝食後に行ったら貸し切り状態で、熊野の自然を独り占めしているような至福の時間でした。
窓の外は新緑と川だけ。リニューアルした「緑翠スイート」で癒される
今回宿泊したのは、昨年12月にリニューアルしたスイートルームのひとつ「緑翠スイート」。部屋に入った瞬間に驚いたのは、約80平米というゆとりある広さ。そして何より、窓の外の景色です。目に入るのは奥熊野の新緑と大塔川だけ。人工物がひとつも視界に入らない贅沢な眺めで、ただぼーっと景色を眺めているだけで心が落ち着いていきます。窓際のデイベッドに寝転がって過ごす時間は、デジタルデトックスにもぴったりでした。
客室には源泉かけ流しの露天風呂も完備。夜は周囲が真っ暗で少しドキッとしましたが、それも含めて非日常感がいい。早めにチェックインしたので、つい何度もお風呂に入りに行ってしまいました。
「料理というより作品」!スイート限定の特選熊野会席に感動
スイートルーム宿泊者限定の「特選熊野会席」も、この宿の大きな魅力でした。熊野牛、伊勢海老、クエなど、地元の山海の幸をふんだんに使った会席で、熊野の川・海・山の恵みを巡るような構成になっています。
特に印象的だったのが料理長のこだわり。アユは自分で釣りに行くために資格を取得し、料理を彩る花やグリーンも自ら山で摘んでいるそう。伊勢海老の鬼瓦焼きを囲むランプシェードが大根でできていたりと、盛り付けまでアート。さらに器も一部自分で作っているというから驚きました。料理というよりも一皿ずつ作品を味わっているような感覚で、最後までワクワクが続きました。
夕食後も思わず長居したくなる!充実のリニューアルラウンジ
リニューアルしたロビーラウンジも、とても居心地のいい空間でした。宿泊者は地元のお茶や梅ジュース、コーヒーなどのソフトドリンクはもちろん、生ビールやワイン、ちょっとしたおつまみまで自由に楽しめます。
チェックインして荷物を置いたあと、ちょっと一息つくのにも、夕食後にくつろぐのにもちょうどいい。ちょっと一杯だけ飲もうと思って座ったら、気づけば結構長居していました。お酒が飲み放題というだけでなく、宿でのんびり過ごす時間までちゃんと考えられているんだなと感じる、細やかな気配りがうれしいラウンジでした。
『山水館 川湯みどりや』
和歌山県田辺市本宮町川湯13
0735-42-1011
アクセス:JR新宮駅より路線バスで約60分、川湯温泉バス停下車徒歩1分/
車の場合、熊野尾鷲道路「熊野大泊」ICから約60分
【2日目:観光スポット巡り】和歌山の振り幅に驚愕!世界遺産と絶景、そして……
【熊野本宮大社】日本一の鳥居に圧倒。心が静かになる世界遺産
「山水館 川湯みどりや」から車で約10分。熊野エリアを訪れるなら外せないのが、世界遺産・熊野本宮大社です。全国に約3,000社ある熊野神社の総本宮で、「よみがえりの聖地」とも呼ばれています。平安時代には、熊野一帯を巡る「熊野詣」が盛んになり、「伊勢へ七度、熊野へ三度」といわれるほど多くの人々が訪れたそうです。
まず圧倒されたのが、旧社地「大斎原」に立つ日本一大きい鳥居。高さ33.9m、幅42mというスケールもすごいですが、周囲に広がる田んぼと深い森との組み合わせが本当に神々しく、思わず背筋が伸びました。
本殿へと続く参道には幟が並び、背の高い杉木立が続いています。歩いているだけで空気がひんやりしていて、自然と気持ちも引き締まります。神門をくぐると、檜皮葺(ひわだぶき)の立派な社殿が目に飛び込んできます。派手な観光地ではありませんが、歩いているだけで自然と心が落ち着いてきました。
熊野本宮大社では御朱印と御朱印袋(2,000円)を購入。御朱印袋は黒とゴールドの2色があり、御朱印帳が2冊ほど入る少し大きめサイズ。三本足の神鳥・八咫烏(ヤタガラス)がデザインされていて、思わず手に取ってしまいました。御朱印帳やお守り、八咫烏みくじなど、見ているだけでも楽しいラインアップ。
『熊野本宮大社』
社務所:和歌山県田辺市本宮町本宮
TEL:0735-42-0009
【三段壁洞窟・千畳敷】エレベーターで地下36mへ!自然のスケールに息を呑む
熊野本宮大社から白浜方面へ向かうなら、ぜひ立ち寄ってほしいのが三段壁洞窟と千畳敷。三段壁洞窟は、高さ50mを超える断崖の地下へ専用エレベーターで一気に降りるという、ちょっと珍しいスポット。地下に降り立った瞬間、目の前に広がる巨大な海食洞窟のスケールに圧倒されました。熊野水軍が船を隠したという伝説が残る場所だけあって、太平洋の荒波が洞窟の中に豪快に打ち寄せてくる様子は迫力満点。岩肌に刻まれた美しい地層やエメラルドグリーンの海も本当にきれいでした。
洞窟内には日本最大級といわれる青銅製の「牟婁大辯才天」も鎮座していて、自然の力強さと信仰が同居する独特の空間になっています。
洞窟を満喫したあとは、そのまま千畳敷へ。広大な岩畳が太平洋に向かって広がる景色は、和歌山を代表する絶景のひとつ。波の浸食でできた岩肌の模様も美しく、岩の上に座って水平線を眺めているだけで、なんだかリトリート気分。気づけばしばらく、何も考えず海を眺めていました。
『三段壁洞窟』
和歌山県西牟婁郡白浜町三段2927-52
営業時間:8時00分~17時(最終入場は16時50分まで)
定休日:年中無休
『千畳敷』
和歌山県西牟婁郡白浜町2927-72
【南方熊楠記念館】“知の巨人”の人生が濃すぎる!絶対ムーに出てくるタイプ……!?
今回の旅で、意外とハマってしまったのが『南方熊楠記念館』です。正直、訪れるまでは「名前だけ知ってる人」くらいの印象でした。でも展示を見始めると、その人生がとにかく濃くて面白すぎて。南方熊楠(1867〜1941)は和歌山出身の博物学者・民俗学者。東大予備門を中退して渡米し、約14年間アメリカとイギリスで研究生活を送りながら、世界的な科学誌『Nature』に次々と論文を発表した「知の巨人」です。粘菌研究の第一人者でありながら、民俗学・人類学・考古学・天文学まで幅広く手がけ、十数カ国語を操ったともいわれています。
孫文と親交があったり、大英博物館を出入り禁止になったり……エピソードが強烈すぎて、「この人、絶対『ムー』で特集されるタイプ!」と思いました。
館内は展示が充実していて、屋上展望台からの太平洋の景色も最高。帰る頃にはすっかり熊楠の世界に引き込まれ、関連書籍をアマゾンでポチりたくなっていました。
『南方熊楠記念館』
和歌山県西牟婁郡白浜町3601-1
開館時間:9時00分~17時(入館は16時30分まで)
休館日:毎週木曜日
【歓喜神社】白浜で見つけた、ちょっと不思議でディープなパワースポット
最後に紹介したいのが、白浜美術館に隣接する歓喜神社です。子宝や安産、夫婦円満のご利益で知られる神社ですが、境内にはインドやネパール、チベットなどに伝わる男女結合像や密教美術が並んでいて、全国的にもかなり珍しいスポット。
白浜美術館との共通入館券(500円)で見学できるのでお得。少しディープな雰囲気ですが、誰もいない静かな境内が意外と落ち着いて、旅の話のネタにもぴったり。世界遺産からこんなディープなスポットまであるんだから、和歌山って本当に面白いなと思いました。
『白浜美術館・歓喜神社』
和歌山県西牟婁郡白浜町1-1
営業時間:8時30分~17時(入館は16時45分まで)
定休日 水曜、木曜、毎年6月29日~30日、12月29日~30日 ※臨時休業あり
熊野で静かな時間を過ごし、白浜で自然の迫力に圧倒され、熊楠という強烈な人物に出会って、最後は温泉でのんびり。世界遺産も絶景も、ちょっとクセの強いスポットも楽しめる。この振り幅の大きさが、和歌山の面白さなんだと思います。その旅の拠点になった「山水館 川湯みどりや」も居心地が抜群。また違う季節にも、この宿を拠点に和歌山を巡ってみたいです。
文・撮影/鈴木恵理子
