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<さよならララ>衝撃のバッドエンドから現代の琵琶湖へ――「人魚姫譚をひっくり返すラストが天才的」の声

<さよならララ>衝撃のバッドエンドから現代の琵琶湖へ――「人魚姫譚をひっくり返すラストが天才的」の声

「さよならララ」第1話より
「さよならララ」第1話より / (C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会

キネマシトラス15周年記念作品として制作されたオリジナルアニメーション『さよならララ』(毎週日曜深夜0:30-1:00ほか、TOKYO MXほか)。誰もが知る童話「人魚姫」をベースにしながら、現代の琵琶湖を舞台にするという斬新な設定が早くも話題を呼んでいる。第1話「人魚姫ララ」では、主人公であるララの誕生から悲劇的な結末、そして現代での衝撃的な出会いが描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

■美しくも残酷な選択が胸を打つ人魚姫の悲劇

西暦1777年、海を統べるローワン(CV:てらそままさき)の6人目の姫として誕生したララ(CV:菱川花菜)。幼い頃から人間に興味津々だった彼女は15歳になったとき、海に沈んできた人間の王子(CV:村瀬歩)を助ける。人間との接触を禁じる父の怒りを買い幽閉された彼女の前に、魔女のグレイス(CV:深見梨加)が現れる。声を奪うことと引き換えに人間になれる薬をもらったララは、陸へ上がり王子との距離を縮めていく。しかしキスの直前で人魚の姿に戻ってしまい、「醜くおぞましい姿」と罵られ剣を向けられた彼女は、自ら泡となって消えていくのだった。
【写真】初めて人間である王子と対面し、戸惑うララ
【写真】初めて人間である王子と対面し、戸惑うララ / (C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会


童話の展開をなぞりながらも、愛した相手から向けられる生々しい拒絶の言葉が胸を締め付ける。ファンシーで色鮮やかな人魚の国のビジュアルと、王子が豹変する冷酷な現実とのギャップが絶望をさらに際立たせている。相手を傷つけるのではなく、自ら死を受け入れて泡となるララの姿はあまりにも儚く美しい。SNSでもこの美しい悲劇に対して「海洋ファンタジーの豪華さが第1話で全開」「アンデルセンオマージュが上手く生かされている」「人間の醜さというテーマがシリアスで深みがある」と、圧倒的な世界観と深いテーマ性に称賛の声が上がった。
「さよならララ」第1話より
「さよならララ」第1話より / (C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会


■現代の琵琶湖に舞い降りた人魚とボクサー少女

泡となって消えたはずが、貝殻の中で目を覚ましたララ。自分のせいで国が滅んだと知らされ涙する彼女に、グレイスは父たちは眠っているだけだということ、そして国を復活させるための試練を告げる。再び人間の姿となって生きる決意をしたララが湖の底から押し上げられると、そこは2026年の日本・琵琶湖。水しぶきとともに空から降ってきたララは、通りかかった女子高生の大津茉里(CV:川石奈奈)と激突するのだった。

重苦しい悲劇から一転、現代日本へのダイナミックな舞台転換がお見事だ。何よりも最高なのはラストシーンでの出会い。空から落ちてくるヒロインに対し、驚いた茉里がとっさにボクシングのパンチで迎撃しようとする展開は衝撃の一言。見事にパンチをもらい、くるくると回りながらすれ違う2人の姿は、これまでのシリアスな空気を一気に吹き飛ばし、新しい物語の予感を感じさせてくれる。視聴者からも「人魚姫譚を現代的にひっくり返すラストが天才的」「琵琶湖舞台の滋賀要素が新鮮で世界観が好き」「シリアスとコミカルのバランスが今後楽しみ」と、興奮のコメントが寄せられた。

誰もが知る童話の悲劇をプロローグとして描き切り、現代の滋賀県を舞台にした全く新しい物語へと舵を切った第1話。ララと茉里の衝撃的な出会いがこれからどんな化学反応を起こしていくのか。眠りについた人魚たちを救うためのララの試練が、今から楽しみで仕方ない。

◆文/岡本大介
「さよならララ」第1話より
「さよならララ」第1話より / (C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会


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