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PUFFY、初主催フェスで30周年祝福 ウルフルズ、UNICORN、GLAYら豪華10組集結

PUFFY、初主催フェスで30周年祝福 ウルフルズ、UNICORN、GLAYら豪華10組集結

 今年デビュー30周年を迎えたPUFFYが、初の主催フェス<PUFFYの❝P❞FES>(パフィーのピーフェス)を2026年 7月19日(日) 20日(月・祝)東急ドレッセとどろきアリーナにて開催した。

 本フェスはPUFFY(大貫亜美、吉村由美)のライブを中心に、2人とゆかりのあるアーティストとの共演やトーク企画などを通じて、PUFFY 30周年の軌跡と未来を体感できる音楽イベント。2日間で10組のアーティスト、多数のミュージシャンが集結して、PUFFYらしさ満載な賑やかで愉快なステージが繰り広げられた。

【Day1】
 豪華ラインナップが勢ぞろいということで、両日共にチケットはソールドアウト。開演前にはアイドルグループ・unFinale Tokyoがオープニングアクトを務め華やかにステージを彩った。開演の13時になるとオープニング映像に続きバイク川崎バイク(以下・BKB)が登場。エンジン全開のコール&レスポンスで客席を温めて開会を宣言した。

 イベントの口火を切ったのはPUFFY。ギターリフが鳴り響きバンド(新井弘毅(Gt)、木下裕晴(Ba)、山口美代子(Dr)、渡辺シュンスケ(Key,Gt))と共にステージに姿を現すと、「妖怪PUFFY」からライブが始まった。お揃いの緩やかな衣装でガッツリしたロックサウンドに乗せて歌い冒頭からPUFFYらしさを見せると「これが私の生きる道」では前に出て客席にアピールしながらパフォーマンス。「久々に奥田民生さんに曲を書いてもらいました。めちゃくちゃ良い曲です」(由美)との紹介から新曲「モヤーズ」へ。独特の浮遊感漂うメロディとディスコティックなサウンド、“モヤモヤ”を肯定した歌詞が爽快だ。ライブ中盤、ゲストとしてSUPER BEAVERのギタリスト・柳沢亮太が呼び込まれ2人とハイタッチ。亮太の父でギタリストの柳沢二三男は初期からPUFFYの活動に参加していたことから、2人は亮太が幼い頃から交流を深めてきたという。感慨深そうに言葉を交わすと、ソリッドなギターサウンドで「海へと」「サーキットの娘」「誰かが」の3曲をプレイ。親子2代に渡る共演の実現で、30年の歴史の一端を見せてくれた。終盤は振り付けも楽しい「愛のしるし」、デビュー曲「アジアの純真」と代表曲を披露して、<❝P❞FES>のオープニングを大いに盛り上げた。

 2番手には早くもウルフルズが登場。トータス松本(Vo,Gt)が「PUFFY、30周年おめでとう~!」と叫びながら「バカサバイバー」で客席を煽ると、ソウルナンバー「愛がなくちゃ」をほっこりと歌い、サポートギター桜井秀俊(真心ブラザーズ)が暖かなトーンのソロで会場をやさしく包み込む。「PUFFYがデビューした1996年の曲を」と「ツギハギブギウギ」、「バンザイ~好きでよかった~」を続けて披露。MCではトータスがPUFFYとデビュー前に出会った際に、ウルフルズの事務所社長が2人に「(デュオでの活動を)やめときなはれ」と諭したがその直後に「アジアの純真」で大ブレイクしたというエピソードを語って笑いを誘うと、「PUFFYに捧げます」と「ええねん」で熱くメッセージ。「おっさんのダンスが変だっていいじゃないか!」、「ガッツだぜ!!」とガムシャラなファンク魂をさく裂させてステージを後にした。

 水谷千重子は「魂のルフラン」を歌うと、「PUFFYちゃんのめでたいフェスなんで、一番派手な着物を着ようと思って。1970年代のマークⅡを描いてもらいました」と着物を翻し絵柄を見せて場内爆笑。謎めいたプロフィール・トークで観客を煙に巻くと、槇原敬之の提供曲「愛が冷めたわけじゃないの」を歌い上げた。“英語の発音が良くなる”(?)との触れ込みの『千重子水』で喉を潤すと「恋におちて」、ジャズ・スタンダード曲「You’d Be So Nice To Come Home To」を流暢な発音で歌唱。美声で酔わせた「桃色吐息」「童神」と、見事な歌唱力と面白トークで人々を昭和のお茶の間に誘った。

 17時過ぎ、UNICORNがステージに上がった。奥田民生(Vo.Gt)がレスポールをかき鳴らして始まった曲は、「スターな男」だ。疾走するロックンロールで、いきなり場内が沸騰。「WAO!」ではABEDON(Key,Gt,Vo)がリードボーカルを取り、曲中〈パパパパパフィー〉と、懐かしの番組名をコールする場面も。奥田に呼び込まれてPUFFYがステージに登場。「まさかUNICORN先輩を従えて歌える日が来るとは」(亜美)と感激の様子でコラボ曲「エッサフォッサ」へ。ひたすら突き進むリズムに乗せて歌う亜美と由美、演奏しながら〈エッサフォッサ〉とコーラスするUNICORNの5人が1つになりサイケデリックなムードが醸し出された。5人の演奏に戻った「大迷惑」ではハンドマイクで歌う奥田を筆頭にメンバーがステージを縦横無尽に動き回り、奥田がサビでマイクを向けると観客は〈だっいっめいわく!〉と声を合わせて、ライブハウスさながらの盛り上がりとなった。

 初日のトリは、PUFFYの仲間たちによる「PUFFY FRIENDS」のライブだ。BKBが再び登場してバンドメンバーのオカモトコウキ(Gt / OKAMOTO’S)、関根史織(Ba / Base Ball Bear)、堀之内大介(Dr / Base Ball Bear)、渡辺シュンスケ(Key)を紹介すると、続いて呼び込まれた山内総一郎はPUFFY30周年を祝うべく「BANBANZAI!!」で観客と声を合わせてライブをスタート。次々とアーティストたちがステージに上がり、幹葉(スピラ・スピカ)が元気いっぱいに「燦々デイズ」を、堂島孝平が『こち亀』(亜美がファンを公言しており原作漫画に登場したこともあり)のアニメ主題歌「葛飾ラプソディー」を、土岐麻子は「亜美ちゃん、由美ちゃん、30周年おめでとうございます!この曲を贈ります」と「Gift〜あなたはマドンナ〜」を、CHEMISTRY(川畑要 堂珍嘉邦)はデビュー曲「PIECES OF A DREAM」を、真心ブラザーズ(YO-KING 桜井秀俊)は、MVにデビュー前のPUFFYの2人が出演していることで知られている「サマーヌード」を披露。最後にオカモトショウ(OKAMOTO’S)が登場して「Beautiful Days」で締めくくった。

 続いて、「PUFFY曲メドレー」へ。BKBの曲振りからブンブンとエンジン音が鳴り響いて始まった真心ブラザーズによる「サーキットの娘」から、オカモトショウと幹葉がデュエットした「誰かが」、堂島孝平と山内総一郎がPUFFYさながらに並んで振り付けしながら歌った「愛のしるし」、CHEMISTRYが土岐麻子をセンターにして歌った「アジアの純真」と、それぞれが個性豊かにカバーした。川畑が「今日の主役を呼びましょう!PUFFY!」と2人を呼び込むと、PUFFY FRIENDSも総登場して、全員で「渚にまつわるエトセトラ」へ突入。客席には銀テープが放たれて、ビジョンはカラオケ仕様となって歌詞が映し出され、ステージを移動しながら歌う亜美と由美に合いの手を入れながら、サビに差し掛かるとゲストアーティストも観客も大合唱して大盛り上がりとなった。PUFFYは全員を集めて記念撮影すると、「ありがとうございました!明日もあるんで、頑張ります!」とステージを後に。ビジョンで2027年にZeppツアーが行われることがサプライズ告知されてDay1は終演となった。

【Day2】

撮影 三浦憲治

 OAのunFinale Tokyoライブに続きBKBが登場。PUFFYを呼び込むと、2人は「PUFFY KAWASAKI PUFFY」とデザインされたBKB風のラグランTシャツを着てステージへ。「PUFFYだけに?」「カニ!カニ!」とコール&レスポンスしてDay2がスタートした

 トップバッターを務めるきゃりーぱみゅぱみゅはダンサーと共に登場して、「ファッションモンスター」でライブを開始。衣装はデニム、スカジャン、ボリュームのあるヘアスタイルというPUFFYコーデ。ファッションでリスペクトを表していた。サングラスを外してステージを歩きながら煽ると、「PON PON PON」で歌い踊り、「みんな最高~!」と笑顔を見せた。「にんじゃりばんばん」「みんなのうた」と、曲ごとにお客さんを巻き込んで行き、「つけまつける」ではお立ち台に上がると会場中がフリ合わせする光景が広がった。無機的なキックと幻想的な音像が耳に残る新曲「Focus Focus」も初披露。最後は「原宿いやほい (Extended Intro Ver-)」で会場を1つにした。

 スチャダラパーの3人(Bose、ANI、SHINCO)は、ロボ宙、LUVRAW、KASHIFと共にステージに上がり「リンネリンネリンネ」でオーディエンスを総立ちに。〈パーパラッパッパッパラ〉と歌いだした「GET UP AND DANCE」でドッと客席が沸き上がった。「“ああ~、この曲の人ね”っていう感じだったね」と見渡したBoseが、「心のベストテン第1位やってもいいですか!?ちょっと大人っぽい感じで」と呼びかけて始まったのは、「今夜はブギー・バック(LUVRAW REMIX)」。ボコーダーを使ったボーカルとクールなラップに会場中が緩やかに体を揺らした。「30周年おめでとう!」と祝福してPUFFYを呼び込むと、「一緒に曲を作ったことがあるんですよ!みなさん覚えていらっしゃいますか?」(Bose)と、PUFFYのアルバム『Thank You!』(2011年)収録のコラボ曲「Wake up, Make up」を披露。迫力のサウンドとマイナーな曲調は、グッと胸にこみ上げてくるものがあった。

「HELLO, PUFFYの❝P❞FES」とビジョンにメッセージが映し出され、[Alexandros]がステージへ。猛烈な音圧を放つ「Girl A」で矢継ぎ早に言葉を詰め込んでいく川上洋平(Vo,Gt)は、「全員跳べますか!?」と煽り、「Dracula La」ではコーラスを促す。「お気づきの通り、我々、すごく歌わせます!知ってても知らなくても、歌えますか!?」と呼びかけて、「風になって」へ。多くの人がキャッチーなサビメロを一緒に口ずさんでいた。大きな声を出して歌える曲ばかりを用意してきたというライブの最後は、「ワタリドリ」。場内が大沸騰する中、川上がステージ上のカメラに向かい「1,2,3」と合図してラスサビに突入すると、さらにとてつもない盛り上がりとなり、客席にマイクを向けると〈ワタリドリの様に今〉と大合唱が起こったシーンは感動的だった。

撮影 三浦憲治

 大歓声に迎えられてGLAYが「Dead Or Alive」でライブをスタート。TERU(Vo)がお立ち台に上がり、TAKURO(Gt)、HISASHI(Gt)はステージ端まで足を運び、JIRO(Ba)はステップを踏みながらプレイする。「PUFFY、スタッフのみなさん、30周年おめでとうございます!僕らも2年前にデビュー30周年を迎えました。当時僕らが世の中に発信してきた音楽に今20代~30代の方々が触れてくれたら、つらいことや楽しいこと、社会への怒りとかも、たぶん一緒だと思うんです。次の曲は、30年前に世に放った曲です」。TERUのMCから「グロリアス」が始まると、大歓声が沸き上がり、ポップな旋律が広がって行った。ステージにTERUとTAKUROが残り、TAKUROが「僕らが大好きなチバ(ユウスケ)さんが作った曲です。ずっと憧れでしたし、これからも僕らの憧れです。聴いてください」とコメントして、チバがPUFFYに提供した「誰かが」のカバーへ。アコースティックギターによるアレンジとボーカルのハーモニーでじっくりと聴かせた2人に盛大な拍手が送られた。曲終わりにメンバーが入れ替わり、TERUとTAKUROがステージを降りるとPUFFYがステージに登場して「HiHi」を爆音で突っ走るドライブ感満点なサウンドに乗せてシャウト。PUFFYとHISASH、JIRO、サポートのTOSHI(Dr)、村山☆潤(Key)というレアな編成によるライブで楽しませた。PUFFYと入れ替わりでTERUとTAKUROがステージに戻り「2人は嵐のように去っていきましたけど(笑)、楽しんで行きましょう!30年間、(PUFFYの)2人は向き合いながら頑張ってきました。40周年50周年と期待しています!」とTERU。「SOUL LOVE」から、最後は「誘惑」で大合唱となり、「次はPUFFYだ!盛り上がっていこうぜ!サンキュー❝P❞FES!」と、PUFFYにバトンをつないだ。

 いよいよ大トリのPUFFYのライブへ。〈これからもよろしくね〉と歌う言葉にいつも以上に想いを感じる「これが私の生きる道」から始まり、先ほどのGLAYのライブとは対照的にビートの効いた「誰かが」を歌い上げた。MCでは、昨日今日を振り返り「もう、ここまでくればね?」(亜美)「そうなんですよ。この2日間、めちゃくちゃ緊張感がありまして。でもありえないぐらいの方々に出演していただいているので、バシッと決めないといけないと思って」(由美)と心境を明かした。スカチューン「Tokyo I’m On My Way」、クラップの音で一杯になった「愛のしるし」、真っすぐな8ビートの「Bye Bye」と、タイトにリズムを刻むバンドと共に、曲の世界を表現力豊かに歌う2人。30年間でいろんなアーティストと関わることで、より2人の個性をクッキリと浮かび上がらせてきたように思える。新曲「モヤーズ」は、〈悩んで学んで〉というオマージュの歌詞にあるように、そんな2人が長年の活動において大事にしてきたのであろう姿勢をうかがい知ることができる曲だ。真っ赤に染まるステージでバンドの爆発力も際立った「赤いブランコ」が終わると、長い前奏から「渚にまつわるエトセトラ」へ。ステージから放たれた銀テープを手に腕を突き出すオーディエンス。2日間の総決算となる巨大カラオケパーティーでカオスと化した場内に流れ出したのは、スペーシーなあのリフレインだ。<PUFFYの❝P❞FES>の最後は原点回帰のデビュー曲「アジアの純真」で締めくくり。PUFFYの30周年と初の主催フェス成功を祝う観客たちの万雷の拍手の中、ライブを終えた。エンディングでは、客席をバックに記念撮影して「みなさん、またどこかでお会いしましょう!❝P❞FESにお越しいただきありがとうございました!」と、2日間にわたり大盛り上がりとなった<PUFFYの❝P❞FES>は幕を下ろした。

取材・文:岡本貴之

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