広島名物・お好み焼きを目当てに足を運んだのは、阿佐ヶ谷の『こめちゃん』。広島出身の店主は音楽活動もしていて、有名なバンドのメンバーも店に来るとか。
鉄板で大量のキャベツにじっくり火を通し、麺を炒めて、薄く焼いた卵の上に乗せてひっくり返す。
「うちは広島市内ではおなじみのスタイルで焼いています」
見事な手さばきは、さすがミュージシャン。調理の様子を見ていて飽きることはない。
お好み焼きの完成には20分ほどかかるから、それまではアテで酒を楽しみながらテレビを見る。
「野球を見ながら仕事がしたくてこの仕事を選んだ」という店主は筋金入りのカープファン。試合のある日は鯉党が集うから、テレビがよく見えるカウンターは特等席。
だが、誰よりも店主が画面に見入っている。試合に負けるとみんなで反省会が始まる。勝っても負けても明日がある。それは野球も人生も同じだ。
出来たてのお好み焼きが提供されると気分が上がる。
ボリューム満点なので、半分ほど残してテークアウトを頼んだら快く引き受けてくれた。広島の男は心も優しい。
東京都杉並区阿佐谷北2-3-2
03-6314-1090
営業時間:18時~24時前後
休み:不定休
撮影・文/キンマサタカ
週刊実話2025年12月4・11日号より
※情報は取材当時のものです
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