輝かしい通算成績を誇りながら、厳しい情勢に置かれているベテラン選手は、どの球団にもいるだろう。西武ライオンズの中村剛也内野手は、その代表格だ。
開幕からコンディション不良で出遅れ、ファーム暮らしとなっている。2軍ではここまで37試合に出場して4本塁打、打率2割6分9厘だが、いまだ1軍に呼ばれていない。
どんな事情があるのかといえば、
「中村の体調は万全ですが、首脳陣は1軍に簡単に上げるつもりがないようです。今は数年後の優勝を見据え、チームをイチから作り直す作業に入っている。目先の勝敗ではなく、若手野手を使って上位争いの経験を積ませることが優先事項となっています」(球団関係者)
8月には43歳になるおかわり君に、どうやら「引退」の二文字が近づいてきているようだ。昨オフの契約更改では「とりあえず、来年はやります」と言っていたが、今後の去就は不透明。
どうなる!?通算500本塁打まで残り19本
スポーツライターが言う。
「懇意にしているスポーツ紙は早くも『引退原稿』を用意しています。今年は栗山巧がすでに引退を表明し、炭谷銀仁朗も今年限りでユニフォームを脱ぐことが濃厚となっています。その流れで中村が決断してもおかしくありません」
中村に代わるニューヒーローや新星たちの台頭で、優勝争いに加わっている西武。活気に満ちあふれるベルーナドームでは、中村と栗山の初の合同プロデュースグルメ「中村剛也と栗山巧の骨牙バーガー」が発売されているのだが、主役がいないにもかかわらず、販売数が伸びているという。
残り19本に迫っている通算500本塁打を達成できないまま、中村は後進に道を譲ることになるのだろうか。
(田中実)

