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巨人公式YouTube動画に映り込んだ「広島・代走選手の盗塁機密データ」と攻略結果

巨人公式YouTube動画に映り込んだ「広島・代走選手の盗塁機密データ」と攻略結果

 7月22日の巨人×広島戦を前に、巨人の球団公式YouTubeに映り込んだ一枚の画像が拡散された。ベンチ裏とみられるホワイトボードには「辰見 3度目までの盗塁が90%」と記されていた。「機密情報を映してしまったのでは」との声が上がり、ファンサイトでも話題になった。

「3度目」が何を指すのかは、画像だけでは判断できない。牽制の回数なのか、打者への投球数なのか、あるいは別の条件なのか。ただ、巨人が広島・辰見鴻之介の盗塁傾向を記録し、対戦時の注意事項として掲示していた可能性はある。
 では、実際の盗塁成績はどうなのか。

 辰見は昨オフの現役ドラフトで、楽天から広島へ移籍した25歳。50メートル走5秒7の脚力を武器に、今季は代走の切り札として起用されてきた。昨年は楽天の2軍で31盗塁を記録し、イースタン・リーグの盗塁王になっている。

 7月22日時点で39試合に出場し、打席はわずか18。それでも17盗塁を決め、盗塁死は4、成功率は81.0%に達する。25盗塁で並ぶヤクルトの岩田幸宏、巨人の浦田俊輔に次ぐセ・リーグ3位の数字は、代走専門に近い起用を考えれば驚異的といえる。

 球団別に分けると、さらに違いが見える。ヤクルト戦では5盗塁0盗塁死、中日戦では2盗塁0盗塁死、オリックス戦では4盗塁0盗塁死。この3球団相手には11回走って11回、成功している。

巨人戦と阪神戦では成功率が低くなっている

 ところが巨人戦では1盗塁1盗塁死で成功率50.0%、阪神戦でも4盗塁の一方で3盗塁死を記録し、成功率は57.1%にとどまる。巨人戦は2企図、阪神戦は7企図と母数は少なく、この数字だけで両球団が辰見を攻略したとは言えない。

 盗塁の成否は投手のクイック、捕手の送球、牽制、場面の得点差まで複数の条件が絡み、ホワイトボードの記述が結果に直結したかどうかも分からない。それでも数字の上では、巨人と阪神を相手にした時だけ、辰見の成功率は大きく落ちている。

 各球団が辰見の足を警戒しているのは当然のことだ。それでもヤクルト、中日、オリックスは今季11回走られて一度も刺せず、巨人と阪神だけが成功率を50%台に抑えている。
 誰もが見られるYouTube動画に堂々と映し出された一文は、高度な心理戦だったのか、それとも単純なミスだったのか。

(ケン高田)

配信元: アサ芸プラス

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