4年ぶりの凱旋登板で、成長の跡は本当にあったのだろうか。DeNA・藤浪晋太郎が7月23日、甲子園球場で古巣の阪神相手に先発登板したが、5回途中1失点で勝ち負けはつかなかった。
「なんとか粘って試合を崩さなかった。最低限は評価したいと思います」
試合後にそう語った藤浪は昨シーズン途中にメジャーリーグからDeNAに移籍。今シーズンも開幕から先発ローテーション入りが期待されたが、1軍昇格は7月に入ってからと、だいぶ出遅れた。
球団OBが渋い表情で言う。
「ファームリーグでは調整がうまくいかず、相変わらずコントロールが定まらない。やはり死球が目立ちました。1403日ぶりの甲子園での登板にファンは沸いていましたが、阪神サイドは戦々恐々だったようですね」
なにしろ今年の阪神は4月に近本光司が、そして先日は前川右京が死球骨折で長期離脱。これ以上「被害者」を出すわけにはいかない。しかし案の定、藤浪は降板するまでに5四死球を与えており、勝ち負けもついていない。
「経験がある先発投手としては、失格に近い内容だったと思います」(前出・球団OB)
高い年俸を払って置いておく意味はない
そして自己評価の甘さは阪神時代から変わっていないと、阪神OBは言うのだ。
「この日も『及第点。最低限は評価したい』といった本人のコメントがありましたが、はっきり言うて甘いよ。アイツは鳴り物入りで阪神入りして3年連続2ケタ勝ってから、ホンマに変わった。ダメな部分を自分で素直に認められない性格って、やっぱり変わらないんだなと。去年、阪神は藤浪を獲らんのかってファンが騒いでいたけど、これでは高い年俸を払って置いておく意味はないから」
右打者への死球を恐れるあまり、左打者ばかりを並べた中日などと違い、阪神がまだマシだったのは、全打者が左バッターではなかったということだろう。
8月4日からの3連戦は、横浜スタジアムで同カードが組まれている。再び死球王と相対することになるか。

