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インターハイの開幕迫る! 神村学園の連覇か、それとも大津、前橋育英、昌平、青森山田などの巻き返しはあるか! 真夏のビッグトーナメント“優勝争い”を読み解く

インターハイの開幕迫る! 神村学園の連覇か、それとも大津、前橋育英、昌平、青森山田などの巻き返しはあるか! 真夏のビッグトーナメント“優勝争い”を読み解く


 7月25日、夏の日本一を決めるインターハイが幕を開ける。福島での固定開催となり今年で3度目。Jヴィレッジを拠点に全10会場で8月1日まで熱戦が繰り広げられる。

 昨夏のインターハイは神村学園の優勝で幕を閉じた。同年冬の選手権も制したように、昨季の神村学園は頭ひとつ抜きん出た強さがあったのは確かだ。また、J内定者4名を擁した流経大柏や大津などのライバルも力があり、ハイレベルな争いが展開されたのは記憶に新しいだろう。

 一方で、今季は圧倒的な優勝候補が存在しない。神村学園、前橋育英、昌平、大津、青森山田といったU-18高円宮杯プレミアリーグ勢は例年通り注目だが、実力は横一線だろう。

 前回王者の神村学園は個性的なタレントを擁しているが、今季のチームはどちらかと言えば“組織力”で戦う集団だ。チームの中心はキャプテンのDF竹野楓太(3年)とFW花城瑛汰(3年)だ。前者は昨秋のU-17ワールドカップに出場した実力者でJクラブも注視しており、SBからCBにポジションを移した有望株だ。
 
 後者はフランクフルトでプレーする兄と同じく、キレのあるドリブルを武器に左サイドからチャンスを創出する。清水入団内定の左SB大空星那(3年)もポテンシャル十分で、彼らを中心にボールを動かしながらグループで崩すスタイルは今大会屈指の攻撃力だろう。

 その神村学園と同じブロックには、前橋育英、青森山田、東山というプレミア勢が控えている。特に青森山田対東山は1回戦屈指の好カード。その勝者は2回戦で山梨学院との対戦となっており、その先には3回戦で前橋育英と戦う可能性がある。

 前橋育英は例年ほどサイズがある選手を最終ラインに揃えていないが、テクニカルな選手は健在。怪我がちだったボランチのMF山本翼(3年)も状態を上げており、最前線の立石陽向(3年)も抜群のシュートセンスでチームを牽引している。40年近くチームに携わってきた名伯楽・山田耕介監督が今大会を最後にザスパ群馬のGM業に専念する点も含め、チームのモチベーションは高いと言えるだろう。とはいえ、潰し合いの様相を呈しているのは事実。最も厳しいブロックであるのは間違いないだろう。
 
 準決勝で対戦する隣のブロックは昌平、市立船橋が力を持っている。昌平は守備の脆さや最終ラインに高さがない点が気になるものの、攻撃陣の迫力は十分。10番を背負うMF飯島碧大(3年)は今大会屈指のドリブラーで、最前線のFW立野京弥(2年)も裏抜けと得点感覚に長けるストライカーだ。

 ベンチに控えているFWオツコロ海桜、FW藤松碧士の1年生コンビはスピードがあり、攻撃の切り札として計算が立つ。アタッカー陣が前評判通りのパフォーマンスを見せれば2年ぶりの日本一も見えてくる。

 市立船橋は堅守速攻のスタイルで3年ぶりに全国舞台に戻ってきた。CB斉藤健吾(3年)、186センチの大型右SB篠崎健人(3年)を軸にタフに守り、FW勝又悠月(3年)とFW秋元大樹(2年)のスピードスターコンビがカウンターでゴールを脅かす。シンプルな戦い方は一発勝負や酷暑の夏にマッチしており、伝統校復活を示す大会になったとしても不思議ではない。

 そのほかにも日章学園、米子北、国見なども控えており、流経大柏や習志野で一時代を築いた本田裕一郎総監督が率いる国士舘も不気味な存在。就任7年目で掴み取った久々の全国舞台に闘志を燃やしており、「絶対に負けたくない」と意気込む。79歳を迎えた老練の将にも注目したい。
 
 逆山を見ていくと、決勝まで勝ち上がってきそうなのは大津だろう。昨季のレギュラーがほとんど抜け、MF山本翼(3年)、左SB渡部友翔(3年)しか昨夏の準優勝を経験した選手はいない。だが、チームとしてのまとまりがあり、トップ下からボランチにコンバートされた山本がオーガナイズする攻撃はテンポが良い。戦い方の幅が広いのも武器のひとつ。遅攻と速攻、ミドルブロックとハイプレスを使い分けられるのも強みで、悲願となる初のインターハイ制覇に向けて死角はない。

 順当に行けば大津と準決勝で対戦の可能性があるのは、前回ベスト4で地元の強豪校・尚志だろう。DF中村一平(3年)、DF中村快生(3年)のダブルキャプテンが最終ラインからチームを支え、Jクラブ注目のボランチ星宗介(3年)もU-17アジアカップ制覇を経験して逞しさが増した。MF若林衣武希(3年)といった個性的なアタッカーもおり、創部初の日本一を地元開催のインターハイでつかみ取れるか注目だ。

 こちら側の山では静岡学園、昨冬の選手権で準優勝を成し遂げた鹿島学園、22年に冬を制した岡山学芸館も控えている。実力は拮抗しており、真夏の連戦を制するポイントはコンディション面にあるかもしれない。

 ビッグトーナメントを制するのはどこか。神村学園が07年、08年の市立船橋以来の連覇を果たすか。それとも新たなチャンピオンが誕生するか。日本の未来を担う若き選手たちの戦いから目が離せない。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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