2026年シーズン限りでの現役引退を表明している男子テニス元世界ランキング3位の41歳スタン・ワウリンカ(スイス/現118位)にとっては、今年出場する全ての大会が“最後の戦い”となる。現地7月21日には「ミレニアム・エストリル・オープン」(ポルトガル・エストリル/ATP250)の1回戦に臨み、24歳のロマン・アンドレス・ブルチャガ(アルゼンチン/現60位)に4-6、6-4、3-6で敗れ、ツアーレベルでのクレーコート大会出場を終えた。
試合後、幼少期から慣れ親しんできた赤土への思いを問われたワウリンカは次のように答えた。「僕はクレーコートで育った。クレーで練習し、クレーの大会を見て育ったから、このサーフェスは自分にとって常に特別な存在だった」
ワウリンカは今季初頭に約1年半ぶりのトップ100復帰を遂げ、四大大会では6月の「全仏オープン」で本戦ダイレクトインを果たした。一方、1月の「全豪オープン」と先日の「ウインブルドン」ではワイルドカード(主催者推薦/WC)を得て本戦入りし、全豪では3回戦へ進出。すでにエントリーリストが発表されているシーズン最後の「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)も現ランキングの関係上、本戦からプレーするにはWCを獲得する必要がある。
ワウリンカ自身は全米でも本戦から出場することを望んでおり、エストリル・オープン出場後のメディア対応ではWCを申請したことを報告。その上で「最後にもう1度、あの大会でプレーできることを願っている」と、2016年に優勝を経験したニューヨークへの強い思いを口にした。また仮に全米のWCを獲得できた場合は、調整を目的として下部大会「ユーロップカー・カンクン・カントリークラブ」(8月18日~23日/メキシコ・カンクン/ハード/CH125)に出場する意向を明かしている。
周知の通りワウリンカの引退時期は確定しており、「グランプリ・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ」(10月19日~25日/フランス・リヨン/ハード/ATP250)を経て、母国開催の「スイス室内バーゼル」(10月26日~11月1日/スイス・バーゼル/室内ハード/ATP500)が現役最後のツアー大会出場となる予定。それ以外のスケジュールは現状未定となっており、全米で彼の雄姿を見られるかは、計8枠が与えられるWCの行方に委ねられることになりそうだ。
文●中村光佑
【動画】ワウリンカのキャリア最後となったクレー大会「ミレニアム・エストリル・オープン」1回戦ハイライト
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