7月23日、プロボクシングWBC世界バンタム級1位の那須川天心(帝拳)が王者の井上拓真(大橋)に、9月27日にTOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ)に挑む同級タイトルマッチの開催が、公開会見で発表された。
那須川にとって、初のリベンジマッチとなる。キックボクシング42戦、総合格闘技4戦、プロボクシング7戦全勝だった“神童”は、昨年11月に井上との同級王座決定戦で初めて世界王座に挑戦した。序盤は持ち前のスピードを活かして井上を圧倒したが、中盤以降は接近戦で劣勢に陥り、中差判定でキャリア初黒星を喫した。
それでも、悔しさをバネにパワーアップ。新たにコンビを組んだ葛西裕一トレーナーとともに臨んだ今年4月の同級王座挑戦者決定戦では、世界2階級制覇王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)を相手に、積極的な戦いを展開。9回終了時TKOで制し、井上とのリマッチにつなげた。
そんな那須川について、会見に参加した相手陣営の大橋ジムの大橋秀行会長は「葛西トレーナーに代わって、拓真と戦った時の天心選手と全然違うボクサーになった印象があります」と警戒した。
そして葛西氏は「エストラーダ戦の仕上がりの時より、数段パワーアップして戻ってきました。最近ミット打ちを始め、パワーアップしています」と、さらに進化していると証言した。
本人は屈辱の初黒星を「負けて預けたものは、かなりデカいと思っています」と表現し、「あまり貸し借りは良くないですから。預けたものを、しっかりと利子をたくさん付けて持ち帰りたいです」とほほ笑みつつ、KOでの勝利を誓った。
那須川は、井上との2戦目でどのようなパフォーマンスを披露するのか、注目だ。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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